走馬灯
鈴音
走馬灯
ぼんやりとした視界の中に一人の人間が映る。目のピントが合わない。頭がぼーっとする。
視界に映るのは知っている人間。もしかしたら走馬灯なのかもしれない。
急に強烈な刺激が全身に広がった。そういえば、死ぬ前はとても気持ちが良いと聞いたことがある。
どんどんピントが目の前の人間に合っていく。ああ、看取ってくれるのか。そう思った。
意志とは反対に大きな声が出る。まだ生きようとしているのだ。我ながらしぶといと思った。
隣にある機械の音がずっと耳に響いている。目の前の人間が笑みを浮かべた。その瞬間に視界が暗転した。
走馬灯 鈴音 @suzune_arashi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます