第6話
「ごめんなさい。でも、なんだか空気が澄んでて暖かいから、気持ち良くて」
トモは魔女なので、魔石を使わずに魔法を使えるし、自然界の植物、動物とも仲良くなる技がある。どんなに飢えた猛獣とて、いとも簡単に手なずけてしまう。ほんと、子供だなんて、油断できない。
そういうわけで、旅の仲間は以上。この五人は、王家に仕える魔女の予言によって集められた。
『
聖竜を操る光の勇者。
凍る吐息と風詠み。
心強き武器。
そして真の魔法で、禍いの闇を消し去らん』
この予言が俺たちを結びつける、引き合わせ、仲間になり、禍いの根源たるものを排除すべく旅に出ている。
そして、その
*
今夜は、魔女降誕祭。
火を起こし、果物等を供える。昔、多くの罪もなき魔女たちが焼かれてしまい、その魂を浄化、鎮魂のために白の魔女たちが儀式を行い、何百年、何千年と続いている。儀式はいつの日か魔女降誕祭と言われるようになった。
その降誕祭で、禍いが現れるというのだ。
でも、禍いって、本当のところ、なんのことなんだろう。凶暴なモンスターなのか。腹黒い悪魔なのか。それとも
何が起こるんだろう。
コールや俺達は、その禍いが現れ次第速やかに排除せよ、という任務まで遣わされた。
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