18


「"おれなんか"って言うなよ、ぼくはスヴェイズがいいんだ! スヴェイズと一緒じゃなきゃ駄目なんだ! 忌み子だなんて知るかよ! ぼくは、ぼくに優しくしてくれるスヴェイズが大好きだっ!! 親父は、ぼくと一緒にいたくねーのかよ?」


 くしゃりと顔を歪ませ、今にも泣き出しそうにふるえるエイル。スヴェイズは唇をぎゅっと噛みしめた後、堰を切ったように気持ちを吐き出す。


「そんなの、一緒にいたいに決まってるじゃないか! おれだってエイルが好きだ! 好きだから……忌み子のおれがきみの未来を奪ってしまいたくはないんだ。おれと一緒にいて、エイルが不幸になるのは嫌なんだっ!」


「不幸って……勝手に決めつけんな!」


「だって……、」


「よし、決めた! ならぼくはうんと長生きする。そしていつか死ぬ時、ぼくの人生はとても幸せだったと笑顔でスヴェイズに言ってやるぜ!」


「え、」


 高らかに宣言するエイルをスヴェイズはぽかんと見つめた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る