12


 二人が共に暮らすようになって15年の歳月が流れた。

 スヴェイズは相変わらず朝が弱く、布団を頭からかぶり眠っていたが……。


「おい、起きろスヴェイズ!」


 勢いよく布団をひっぺがされ、涙目になる。


「も、もっと優しく起こしてよエイル~」


「いい年齢トシして甘えたこと言ってんじゃねーよ。はぁ……本当に全然変わらねぇなぁ」


 18歳となったエイルは逞しい青年へ成長した。それに比べスヴェイズは15年前からその姿は少しも変わっていない。


「ダークエルフは長命種で、人間に比べて成長速度が遅いのさ。おれにはダークエルフの血が半分流れているからね」


「ふーん。……今更だけどスヴェイズって何歳なわけ?」


 エイルが何の気なしに訊ねると、スヴェイズは考えるような素振りを見せながら答える。


「ん~、300年とちょっとは生きてると思うよ」


「さ、んびゃ……く、スヴェイズ、超ジジイじゃん!」


「ひぃん! ジジイって言うのやめて!」

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