第5話 冒険者デビュー!

冒険者ギルドはこの通りを真っ直ぐ行った所だとか?

しばらく歩けば中央広場でそこには教会が有って東門への道とは反対を進むのね


教会の前に建ってるのが商業ギルドだって

大きな建物ね┅

その隣が役所って何をするのかな?役所ねぇ


冒険者ギルドは思ってた通りの建物で中もそんな感じかな

なんで酒場が有るのか不思議なのよねぇ?

冒険者って荒くれ者でしょ?

酒を飲んだら質が悪いわよ?酔っぱらいなんだから


冒険者登録は15歳の成人者がスタートで見習いは13歳からミコちゃんとかと同じ

私も15歳って事だからスタートね

見習い冒険者と新規はGクラスで町の中で働くのよ

Fクラスからは外で依頼を受けれる仕組みだって


「今日はどんな用ですか?」

「登録をお願いします」

「登録ですね?ではこの用紙に書いて下さいね♪代筆は?」

「大丈夫です、出身とかどうしたら?」

「できれは書いて欲しいですけどこの町でも良いですよ」

「ハイ♪う~ん魔法属性は┅風と水かな┅剣術っと

それに弓で良いかな?

こんな所ね」


「はい!15歳ですね♪ではこの水晶に手を当てて下さい」

「魔力測定ね┅」

「知ってたのね┅そんな感じです」

「(加減して)こんなですか?」

「ハイ!多いわ!400も?あっすみません秘密でした┅

それでは説明書致します!」


知ってる事を聞いてふんふんと頷く私┅殆どラノベと同じって!


「これがリョウさんのカードです」

「これに入金とか出来ますか?」

「口座を希望ですか?それなら手続きしますね

カードをお願いします」

「はいこれを、それで買い取りもお願いしたいのですが?」

「買い取りですか?どんな?」

「オークは解体で他もボアとか┅」

「ではあの通路の先から下へ行けますから、そこが解体場です

そちらへお願いします」


言われた通りに通路の先、階段の下へ行くと広い場所

ここが解体場なのね、あれはオークの解体中って所ね


「すみません!買い取り品の解体をお願いします!」

「ほぅ?見ない冒険者だな?」

「今さっき登録したばかりです

ここに出しても?」

「ああ!その辺に出してくれ」


じゃあホイ!ホイ!ホイ!っとなぁ~♪


「待て待て!何匹出すんだ?オークだよな!いったい何匹なんだ!」

「オークは┅20は有ったかな30?それとボアは10くらいですか?」

「待てって!なんで俺に聞くんだよ!しかしまさかお前さんが仕留めたのか?」

「ええ!町へ来る途中に狩った物です」

「いったいどこから来たんだ?こんなにオークが居たらヤバイだろ?」

「それは町からかなり放れてますから大丈夫ですよ」


「なぁ?マジでどこから来たんだ?」

「えっと┅町から2ヶ月程先の田舎ですよ」

「はぁ?まさか死の森からか?」

「まさかぁ!そんな怖い森から来る訳無いでしょ!」

「だよな┅┅その辺りに町とか村が有ったか?う~ん┅」


「兎に角!全部出して良いんですよね?」

「ああ!出せ!そして驚かせろ!ガッハハ!大物とか有るのか?」


じゃあ出してしまえ!


オーク32体 ワイルドボーン6体

チャイルドボア17体

ワイルドボア5体 ロック鳥1羽

一旦休止っと┅┅


「おいおい!夢なのか!ロックバードだと!ワイルドボアもだ!ボーンもって・・・」

「こりゃ不味いですね?解体長?ギルマス呼びますか?」

「アナシスタは外出中だ、領主の所へ呼ばれたらしい

フィリア様が盗賊に襲われたらしいってさ」

「ええ!お嬢様が!一大事じゃねぇか?お嬢様!」 ゴン!


「馬鹿やろう!そんな事より皆を呼べ!今夜は徹夜だぞ!

悪いが精算は明日だ、こんなの出されたら時間が足りねぇ」

「良いですよ、ではお願いしますね♪」

「ああ!高く見積もるからな!期待してろよ!ガッハハ!

俺は解体長のルシルだ!」

「あっ!私はリョウと言います!

宜しくお願いします!」


思いきって出して正解ね♪

流石に全部は無理かぁ┅

でもアイテムBOXの事を何も聞かれなかったわね?

誰でも持ってるの?かしら┅


「あっ!リョウさん!カード返して置きますね!」

「ハイ!買い取りは明日になるそうですよ?

依頼を見てみます!」

「それならこの時間は常設依頼が良いわよ

ペナルティが無いから時間制限無しなの」

「それは良いですね?カウンターには?」

「それも必要無いわ、採取したのはあのお爺さんの所で買い取りするからね

薬草は隣のカウンターよ」


「了解しました、それでお姉さんの名前は?」

「ああ!ご免なさい!私はフランよ、隣はカーシャ

薬草の買い取り専門なの」

「貴女┅┅ずっとフードしてるのね?顔を隠してるのは何かやましい事が?」

「いえ!宿の女将さんがフードを外したら駄目って」


「宿の女将さん?どこの?」

「聖源華亭です」

「┅┅マリアナさんが?どんな顔か見ないとこれから困るのよね┅」

「カーシャ!駄目よ!マリアナさんが言ってるんだから!」

「でもこれから冒険者として活動するなら職員が素顔を知らないのは駄目よ?」


「それならぁ┅外しますね┅┅」

「 「┅┅┅┅┅┅┅ゴクリ・・」 」

「これで良いですか?」

「早く!早くフードを!」

「ご免なさい!被って!早く!」


ザワザワ!みろよ!

すげぇ綺麗な子だぜ!可愛い!

うちのパーティーに!

馬鹿やろう!彼女は俺達のだ!

はぁ~綺麗!嘘!エルフなの?

ザワザワ!ザワザワ!


「もう!カーシャの馬鹿!マリアナさんがこれだから言ったのよ!」

「だってぇ!悪かったわよ!」

「なんか騒がしいから常設依頼に行きますね」

「ああ!裏から!そっちは不味いわ!こっちへ!」


カウンターの中から裏へ!

ヒャア!なんか凄い騒ぎだけど?


「良い?絶対にそのフードは外さないで!もぅ!どうするのよ!

そして用心するのよ?

絶対絡んで来る馬鹿が出るからね!」

「あっ!女将さんもそんな事を言ってました

用心しなさいって」

「マリアナさんには謝っておくから!ごめんね!兎に角用心して」


この顔が不味いって!凶器なの?

解せん!プンプン!


常設依頼は薬草採取、魔力草とガザミ草、それとホーンラビットにスライム┅┅スライムさんかぁ

それは辞めときましょ♪


ちょっとお腹空いたわね┅屋台とか?有った!


「おじさん!これは何?」

「いらっしゃい!これはオーク肉の串焼きだぜ!

タレが自慢なんだ!食べてみな!」

「じゃあ2本下さい!」

「2本だね!銅貨6枚だが嬢ちゃん可愛いからまけて5枚で良いぜ」

「ありがとう!ハイ!」

「また来なよ!ありがとな!」


へぇ~オーク肉の串焼きね♪

アグッ┅美味しい!硬く無いのね

これは買い足ししてバッグに入れといたが良いわね♪


東門を出て街道を行くと草原に何人か冒険者が採取してるのね

新人さんかな?


薬草って魔力草なら知ってるもん!沢山採取したもんねぇ

ガザミ草ってのは知らないわ┅


ガザミ草 傷ポーションの素材 根元上から切ると又生えて来る


魔力草は葉っぱだけよね、あれ?あれはミントかな?

こんな所に生えてるなんてね♪

これも採取しとこっと


なんか忘れてる?┅┅あっ!

買い物・・・夕方までに買わないと!依頼はパス!

明日の朝から採取しよう!おぉ!


急いで町へ戻り家具屋さんへ!


有った!大きいベッド!金貨20枚!って

これ高いの?安いの?良いか?


テーブルと椅子に調理台と布団も!フカフカ布団!

締めて金貨130枚なりぃ~

値段が分からないよぉ~


そしてニコニコの店員さんに市場が有ると聞いて軽やかに市場へぇ~


【ガーデンス市場】

中央広場から東門の反対へ行った通りを行くと大きな看板が見えた!

ヒトが多くてごった返してる!

入ると案内板が有って簡単だけどエリアが書かれてるのは親切だよねぇ


最初はフルーツ屋さんと八百屋さんエリア

アップナッシュを探しても無いのね?

あっ!綺麗な箱に入ってる!

なになに?金貨10枚・・・1個で?まさかぁ~


「このアップナッシュって高いんですね?」

「ああそれかい?これは滅多にお目に掛かれないからね

栽培も出来ないんだよ、これは美味しいのと回復もする優れものなんだ

今は薬師ギルドくらいしか買わないね、昔は貴族様とか良く買ってたけどねぇ」


ほぇ~高級果物なのね・・・

なんか普通にバカスカ食ってるけど?それに沢山持ってるわよ?


あの辺の飾ってあるの高いのかしら?持ってるけど?

オッホホ・・・ほぉ~♪


こうして見て回ると物の価値が少しは分かる様になったみたい

あのキュウリが5本で銅貨2枚、串焼きが1本銅貨3枚だから銅貨は1枚100円みたいね


銀貨は1000円で金貨が10万円

大銀貨は1万円小銀貨は500円

小金貨が5万円大金貨は50万円

白金貨はなんと1000万とか・・


私の値段が最低白金貨100枚なら

10億円!んな馬鹿なぁ・・・

でもなんか嬉しいかもぉ♪

だって価値ある女なのよ?それも特別とか!フフフ♪エヘヘ♪


あっ!宿代金貨7枚って70万円!

ヒィヤァ!超高級宿じゃん!

70枚って事は・・・700万円!


なんかすご~く疲れたわ・・・


「いらっしゃい!美味しいよぉ!」

「・・・なんでしょ?」

「おっ!嬢ちゃん!これはボア肉の丸焼きだぞ!」

「えっ!あのボアを丸焼き?」

「アハハ!コイツはチャイルドボアってんだ!

1日かけてゆっくり焼くんだぞ?

どうだい?食べてみな!」

「ハイ!下さい!沢山!」

「アハハ!沢山かよ┅じゃあ2人前だな!ホイ!熱い内に食べな!

銀貨4枚だ」


ほほぅ!凄い!良い香り!

丸焼きってのが良いわ!私も挑戦しようかな?ウフフ♪


ングング美味しい!これは絶対あのチャイルドボアが良いって事ね

そうなると明日お肉を沢山保管しなくちゃだわ♪


お肉屋さんエリアの隣はお魚さんエリア

ここには見た事有るのが多いわ

タイにヒラメ、あっ!ブリも!

そしてマグロ!一匹丸ごと!


「あの大きいのは?」

「おぅ!マグローナだ!大きいだろ?あれは領主様が買い上げた奴だから売れねぇぞ」

「あの魚?どこで取れるんですか?」

「ありゃ街道奥の川だ、最近あんまし取れなくて久々の奴なんだ

だから領主様も喜んだって訳さ」


なんですと!川!川でマグロが!

ふざけた名前だけど苦労クロマグロ!

ククク!アハハハ!

ならば私がその川で仕留めてくれよう!

そして大トロ!中トロ!食わねば

食わねばならん!アハハハ!


市場最高!色んな情報が入るわ!

これならお米の情報も!


穀物エリア!えっ!あれはニワトリ?ん?違うかぁ~

デカイ!


「あの?その?鳥はなんですか?」

「アハハ初めてかい?これはコカ鳥って言って卵を産むし肉も美味しいよ」

「ああ!だから生きたままなんですね?」

「卵は高いから結構引き合いが多いんだよ

でもね?あれはとても煩くて朝はおちおち寝てられないよ」


アハハやっぱり、ニワトリも暗い内から鳴くからね♪

お屋敷とかなら行けるかもね


生卵は10個で小金貨1枚って

とても高いのね・・・嘘!1個5000円って

じゃあ親は?金貨5枚!

アハハ・・・なんか価値観が┅


塩と胡椒は増えるけど?いくらかしら?

塩は1kg銀貨5枚で胡椒は┅金貨3枚!ああ~高いわね

やっぱり胡椒は高級品なのね


それはそうと小麦粉を買わなくては!小麦粉!


「おじさん!小麦粉は?」

「おう!有るぞ」

「どれくらい?」

「ん?全部ならその袋が20袋だが高ぇぞ?」

「大丈夫です!全部ください!」

「はぁ?1袋20kgで金貨2枚だぜ?20袋だと40枚!払えるのか?」

「ハイ!それと米とか知りません?」

「米?知らねぇな、じゃあ20袋お買い上げだな!アハハ!きょうは店仕舞いだぜ!」


やっぱり無いかぁ~あっ!確かライシとか言わなかったっけ?


「米ってのはライシとか言いますけど?」

「ライシ?知らねぇな┅┅もしかしてライスの事か?」

「ライス・・・」


まさかのライスとは!ふざけてるわね!もう!


「ハイ!そのライスです!」

「それはコカ鳥の餌だぜ?向こうの卵屋に聞けば分かるだろ?」

「アハハ┅ありがとうございます!じゃあこれは貰って行きますね」

「な、なに!魔法バッグ持ちかよ!ならもっと高く売れば良かったな┅」


ふふん!早速買ったカバンが役に立ってるわね♪

アイテムBOXを隠す為にショルダーバッグを買ったのは正解ね♪


「おばさん!おばさん!」

「なんだい?ああ~さっきの子かい?」

「ライス!ライスを見せてください!」

「はぁ?変わった子だねぇ?コカ鳥の餌だよ?買うのかい?コカ鳥」

「そのライスを!」


ああ!やっぱり米だわ!有ったぁ!アハハ!米よぉ!


「このライスはどこで買えますか?」

「これは商会で買ったんだよ、大手しか扱わないからね」

「そうなんですね、じゃあその卵10個を下さい!金貨3枚でしたね」

「あら?ありがとうね♪」


大手の商会は?あれかな┅


「すみません!ライスは有りますか?」

「は~い!ライスですね?有りますけど?」

「どれくらい有ります?」

「う~んここには30kgの袋が50袋かしら?」

「現物を見ても?」

「ちょっと待ってね┅┅これかな┅はい」

「やっぱり米だ!じゃあその50袋全部下さい!」


「待って!値段も聞かずそんなに?怪しいわね?」

「そうでした!1袋いくらですか?」

「30kgなら1kg銅貨3枚だから銀貨9枚よ、でもそんなに買ってどうするの?」

「そりゃあ食べますよ!ご飯!美味しいですよ!」

「食べる?貴女が?・・・ライスは餌よ?飼料なのよ?」


「あのですね?このライスってのは麦と同じで食料になるんです

粉にしても使えますし、炊いたらパンより腹持ちが良くて栄養も有るんです

料理方法を知らないから飼料にしてると思いますよ」


「へぇ~そうなのね┅じゃあ悪いけどそのライスの料理っての私も食べれるかな?」

「良いですよ♪あっ!女将さんに承諾して貰ってからかな?」

「女将さん?宿に泊まってるのね?どこの宿なの?」

「聖源華亭です」

「ああ!マリアナさんの所なのね

じゃあ大丈夫よ♪

私はリンカ、ここの商会の娘よ

マリアナさんとはお付き合いしてるからね♪」


「商会の娘さん?」

「知らないかな?【アンダーソン商会】って一応大手だけどなぁ

まだまだって事かな?」

「アハハ┅私はまだこの町へ来て2日目ですから

冒険者のリョウと言います」

「そっか!良かった♪これでも王都に支店を出してるんだからね

そして私がこの町の店長って事よ」

「大手の商会の娘さんで店長さんですか?じゃあお店は?」

「お店は商業ギルドの隣よ、今度はお店の方も来てね」

「ハイ!では50袋頂いて行きますね、支払いは金貨4枚と大銀貨1枚ですね」

「ええ!確かに!凄いのね?その魔法バッグかなりの容量みたいね」

「まぁ内緒でお願いします」

「この市場なら問題無いわよ、商人なら誰でも持ってるからね

でも冒険者なら用心したが良いわね」

「ハイ!ありがとうございました」


お米♪お米♪久しぶり♪帰って?釜?鍋は駄目よ!

土鍋とか?えっと無いかな!雑貨屋さん!どこぉ~!



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