改行、さらに空白行、その使い方、その隙間に作者さまの感情の揺れや途切れを読み取れる気がします
本来句読点を打つべきところで改行、あるいは空白行を使っていらっしゃいます
しかし、句読点も改行も空白行も全くなく、この詩を一行で表したら
この詩から受ける印象は全く違ったものとなります
例えば、この詩を音読すると人によってきっとリズムもスピードも違うでしょうが、それによってかなり印象が違うようになるはずです
この詩は解釈によってまるで別物になるのです
私は詩のことはまるで知りませんし、誰かの詩と比べてこの詩や作者さまのことを語れるほど詩や俳句、短歌を知っているわけではありません
この詩は技術や手法、あるいは文法といったものを超えて訴えかけてくる力があると感じました
最後に「鳴った音」がいったい何を表すのか?
自分自身の「常識」もパキリと壊されたように、心揺さぶられました
おりしも今日は冷たい雨がさわさわと音もなく降る寒い日
感傷的になるそんな日にこそ心に刺さる詩でありました