第21話 香久山ゆみ様の作品
企画にご参加ありがとうございました。
香久山ゆみ様のみ、山羊縛りみたいになってるwww
では、早速…
♢
険しい岩山の中腹に洞窟がある。
中は広い空間だが、外からは分からない。そこにあると知らないと、入口さえ見つけるのは困難だろう。まあ、そもそもこんな場所まで普通の人間がやって来るとは考えられないが。
→「こんなところに人間が?!」みたいに驚く山羊の動画をXで見ましたw
十三……、悪魔の数字。出席者が変わっても、この数字が変わることはない。
とはいえ、参加者を正確に把握するのは難しい。いずれも真っ黒なマントを羽織り、深くフードを被っている。まあ、顔を見たとて面識はないのだが。奇異な縁でこの場所に集った十三の哀れな仔羊たちである。
→山羊なのに仔羊!仕方あるまい。。、、
湿った洞窟内に響く、十三の息遣い。息の荒さは、岩場を登ってきたご愛嬌。
じっと互いの様子を窺うように、フードの隙間から眼球が覗く。ああ! それらはいずれも悪魔の目なのである。横長の四角い瞳孔。フードの中には悪魔の角も隠れていようか。
→(山羊って、夜になると瞳孔がまん丸になるらしいですよハアハア…)
――ダンッ!
暗闇の中、誰かが強く地面を踏んだ。開宴の合図だ。
そわそわ所在無く動いていた十三の影がぴたりと止まる。
→いいですね!
ダンッ!
議長役を買って出た者が、再び地面を蹴る。順番に、顔を晒していくのである。知らぬ者同士であるが、集会の結束を固めるため、そして無法者が出ぬよう牽制するのが目的だ。顔を見せ合うことにどれだけの意味があるのか分からぬが、そういうことになっている。
→ダンッ!がいいですね。
仮面の下から現れた顔、ヤギである。
その隣、二番目も脱ぐ。ヤギである。
三番目、ヤギである。
四番目、五番目、……。
→山羊オン山羊
十三のヤギが姿を現した。今回の参加者達はいずれも角つのの生えた者達だ。なお、ヤギの雌雄は角の有無では決まらない。遺伝的に角のある者とない者とがある。雄に比して雌の角は小さかったりするが、この集会においてそこまで気にする者は誰もいない。
→山羊の蘊蓄www
名々がめぇめぇと鳴くものだから、収集が付かない。まじでうるさい。
→まじでうるさいwww
ヤギ同士ならばコミュニケーションが取れるはずだとお考えだろうか? ええ、ヤギ同士ならそうかもしれない。けれど、ここに集まったのは、元々人間だった者達だ。
悪魔と契約してそれぞれ願いを叶えてもらった。引換えにヤギの姿となった。
しかし、すべてを諦めてヤギになったわけではない。それならばわざわざこんな場所に集まらない。
契約の時、悪魔は言った。
「年に一度だけ人間に戻るチャンスを与えてやろう。集会の十三の参加者の内、一名だけ悪魔が混じっている。見つけられれば、人間に戻ることができるだろう」
そうして集まったヤギ達。今回初めての者もいれば、もう何度も参加している者もいる。そう、一度だって悪魔を見つけられたことがない。
→人狼ゲーム?!山羊なのに!
そうして一匹の哀れなヤギが指名される。今回こんなに騒がしかった集会において、一度も発言しなかったというのが選別の理由だ。
「めぇ~、めぇ~、めぇ~……」
彼の悲痛な訴えは届かない。他の参加者達に逃げ道も塞がれた。ああ! 哀れなヤギは追い詰められ、卓の上に磔はりつけにされ、ああ! そんな惨むごいことを!
洞窟内に酷い音が響く。じきに悲鳴も聞こえなくなる。
一刻の後、卓の上のヤギは動かなくなった。しかし、参加者達が人間に戻る気配はない。今回も間違えたのだ。
十二匹は肩を落として洞窟を去って行った。
彼らは永遠にこの悪夢を繰り返すほかないのだ。
なぜ? 彼らの中に悪魔はいないから。悪魔が約束を守るとは限らない。それに、あんなに惨いことをするのは、集団になった人間しかいないだろうさ。
→いやー、面白かったです。
♢
総評
まず設定が良かったですし、描写もこなれていてオチにも納得感があります。
またいそいそと山羊たちが集まる日が来るのでしょうw
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