第三章 慶州の影と赤い使者 ①


 黒松院家に厄介になって一月が経過した。

 その間に、俺は黒家の生活や文化について多くを見て学んだ。

「清香様、朝餉の用意をしてもよろしいですか?」

 朝陽が部屋に差し込む前から、女中の声が襖越しに響く。

 黒松院家では早起きが美徳とされ、特に朝の食事は一日の活力の源として重視されていた。

「はい。おねがいします」

 俺と千鶴は同室で朝食を取ることになっていた。

 慣れない環境の中、二人きりの食事は、この家で過ごす、ささやかな安らぎの時間となっていた。

「千鶴さん、おはよう」

「おはようございます」

 俺が目を擦りながら声をかけると、すでに着替えを済ませていた千鶴が、背筋を伸ばして丁寧に礼をする。

 彼女の手にはスケッチブックが握られている。

「今日も、朝から?」

「はい。慶州だけに棲む鳥をスケッチしてました」

「見てもいいですか?」

「上手くないですよ?」

 謙遜しながら見せてくれる。

 開いた瞬間、今にも飛び出しそうなほど生命力がある鳥が描かれていた。

「うわ。本物かと思った」

 羽根の一枚一枚まで丁寧に描き込まれている。

 彼女の神くずが羽根なのも、鳥好きとなにか関係があるのかもしれない。

 俺は熱中して見ていると扉がノックされる。

「白家のお嬢様方、失礼します」

 女中が御膳を持ってくる。

 湯気が立ち上っている。

「今朝も山の幸が豊富なようですね」

 部屋の中央に据えられた黒檀の食卓には、料理がずらりと並べられていた。

 加州の朝食が質素で上品な薄味なのとは対照的に、慶州の朝食は色、香りともに圧倒的だ。

 そして何より皿から溢れそうなほどの大盛りなのだ。

 山の幸を活かした料理は、加州では見かけないキノコや山菜が中心で、どれも濃厚な味付けがされていた。

 朝からカレーやステーキを食べるようなもんだ。

 いや、それ以上か?

 目の前の皿から強烈な香辛料の香りが立ち上っていた。

 山で取れた特製の胡椒を振りかけた肉料理は、赤褐色の粉が表面を覆い、その見た目と鼻腔を刺す匂いだけで舌が痺れそうだった。

 配膳が整えられていく。

「うッ」

 俺は呻いた。

 眼の前に箸が置かれた。ただの箸ではない。純金で作られたそれは手に取るとずっしりと重い。一膳で少なくとも五百グラムはあるだろう。

「これが『鍛箸たんばし』です。食事をしながら腕の筋肉も鍛えられるという黒松院家特製の箸ですわ」

 どこか誇らしげに語る女中の言葉に、俺は頬を引きつらせる。

「今日も、普通の箸でお願いします」

 千鶴が言うと、俺もすぐに頷いた。激しく。

「このときばかりは自分が女で良かったと思います」

 千鶴が囁くように俺に耳打ちをするので、心の底から同意する。

 男子にはたとえ客人でも、この純金の箸で鍛錬をしなくてはならないという決まりがあるらしい。

 もし男のままだったら、毎食が筋トレだったのか。地獄だな。そりゃ、あの爺さんが嫌がるのもわかるわ。もしかして、俺を女にしたのはそれもあってか?

 祖父の文學が苦虫を噛み潰したような顔をして、鍛箸を使う姿が脳裏に浮かんだ。

 白家と黒家では価値観がまるで違うのだ。

 机から溢れそうな料理に俺は気圧される。しかし、なぜか唾液が湧いてくる。


「「いただきます」」


 俺と千鶴は合掌する。

 肉を切り取り一口食べる。口の中にスパイシーな香りと刺激が舌の上で弾ける。

「わっ。辛い!」

「くぅ! 舌が痺れるけど、美味しい」

「そうなんです。美味しいです。でも、辛いです」

 思わず涙が溢れてしまう。

 俺はそっと彼女と目を合わせ、無言で「これも修行だ」と頷き合う。

「清香さま、筒飯にいきますよ」

「はい」

 俺は中央に置かれた竹筒を見た。

 山の筒飯と呼ばれる慶州の代表料理だ。

 山で取れた竹筒の中に米と山の幸を詰め込み、練り上げたペースト状の食べ物は、前世のきりたんぽに似ている。だが、はるかに硬く、噛みごたえがある。

「山の筒飯は頬と顎の筋肉を作るための最高の食べ物だそうですよ」

 千鶴がそっと教えてくれる。

 確かに筋肉質の黒松院家の人々の体格を考えると納得できる。穀物が育ちにくい山岳地帯では、この凝縮された栄養源が貴重なのだろう。

 そして食事の合間に注がれるのが、黒い薬茶という飲み物だった。

 お茶は白桜蔭家の茶葉や緑茶とは違い、薬草で作られているため独特の苦みがすごかった。

 大人の俺なら滋味として感じられたかもしれないが、子どもの舌にとっては刺激的すぎた。しかし、不思議なことに、あの濃い味付けの料理と苦い薬茶は相性が良かった。

「くぅ。なぜか、癖になる」

「わかります」

 千鶴も薬茶を飲む。

 胡椒の刺激が喉を通り過ぎた後に、薬茶の苦みが口の中を洗い流し、次の料理へと誘うような感覚がある。

 これが山の民ならではの知恵なのだろう。

 また、これだけのボリュームの朝食を食べても胃もたれしないのは、この薬茶のおかげかもしれない。

 俺がいま子どもの胃だから、脂にも強いのか。うぅ、それにしても苦い。

 欠かさず振る舞われるお茶には慣れておかねばならず、ちびちびと啜った。舌が苦い。

「黒松院家の特製薬茶は、先祖代々の秘伝です。他の黒家とは異なる独自の配合で、体を強くし、病を遠ざけると言われています」

 女中が誇らしげに胸を張る。

 俺たちが覚悟を決めて苦い薬茶を飲み干した。喉を苦みが這い下りていく。俺たちの渋い顔を見て、女中は楽しそうに笑う。

「ふふ、やはりお口に合いませんか、苦いでしょ? 最近は慶州の人も、この苦さが苦手で飲まない人が増えているんですよ」

 それなら違う飲み物を、出してくれればいいのに。

 と内心で毒づきつつも、彼女が誇らしげに薬茶を語る姿を見ると、これを飲むことが黒家の文化を受け入れる第一歩なのだと感じた。

「苦いですけど、不思議な喉越しがあります」

「そうでしょそうでしょ」

 事実、最初は警戒していた女中たちも、俺たちが黒家の食文化を受け入れることで、友好的な態度になってきた。

 笑顔が増えた。

 お茶が注がれる。飲む。苦い。顔をしかめる。そんな俺を見て、みんな笑顔になる。

(だが、こんな局所的な友好関係では、あの爺さんは許してくれないよな)

 女体化のタイムリミットは半分すぎてしまった。

 俺の中では明確な手応えが、まだ、何一つなかった。


 食事が終わると、お腹がグルグル鳴り出す。

 山間部で採れる数種類の薬草を絶妙なバランスで調合しているようだ。飲むと体が内側から温まり、不思議と体がすっきりする感覚がある。

 毎日、快便である。

 俺は誰にも見られないように、トイレに向かう。

 それは健康的な証拠なのだろうが、正直に言えば困る部分もあった。

 現代日本で育ち、清潔な洋式トイレに慣れ親しんできた俺にとって、この世界のトイレ事情は転生以来、深刻な悩みの種であり続けている。

 故郷である白桜蔭家のそれは、床に穴を開け、下に盥を置いた旧式のいわゆる「ボットン便所」スタイルで、消臭のための置かれた香木の匂いが常に立ち込めていた。

 それに比べれば、ここ黒松院家のトイレは驚くほど先進的だ。

 岩清水を利用した水洗式で、下水設備も整っているらしく、不快な臭いはほとんど感じられない。

 だが、問題の本質はそこではない。


 この体が女であることだ。


 排泄のたびに、女性の体を意識させられる。

 前世の記憶を持つ俺にとって、言いようのない抵抗感がある。

 できることなら、トイレに行く回数を減らしたい。

 そんなやるせない思いが胸をよぎったとき、ふと、右目の能力について新たな発見があったことに気づいた。

 朝、目覚めた際に、右目にわずかな疼きを感じ、意識を集中させてみたところ、残り使用回数が一まで減った未識眼が、三にまで回復したのだ。

 どうやら、一月ごとに回復するようだった。

 この事実は、長期的な戦略を考える上で重要な情報である。

 あの兄弟の未来でも後で見てやるかな。いや、また碌でもない未来を見せられるのは勘弁だが。

 また、天算眼の効果も俺なりに実験した。

 十五メートルくらいまでなら、相手の能力が見える。これを超えると数値さえ見えない。

 さらに驚いたことに、夜は相手の顔が見えなくても、能力だけが発光して見える。

 昨夜、眠れずに窓の外を眺めていた時、闇の中を歩く人々の周りに数値が淡く浮かび上がって見えたのだ。まるで蛍のように。

 それを発見したときは、初めてチート能力らしい性能を感じて昂奮のあまり寝られなくなったほどだ。

 この能力をうまく使えば、忍者のように夜に活躍できるかもしれない。

「そのためには、俺も少しは筋力をつけないとな」

 少女の細い腕を見つめる。

 指で二の腕を掴む。柔らかい。筋肉がない。

 黒松院家の人々の屈強な肉体を見るたびに、自身の非力さが、痛いほど浮き彫りになる。この女児の体でも、最低限の力はつけたい。

 人は外見で判断する生き物だからなぁ。俺も筋トレを始めるまではガリガリで取引先の若造からも舐められてたもんなぁ。

 本物の曉人に身体を返すときにも、筋肉がある方が喜ばれるだろう。

 少しずつ始めよう。

 俺は黒松院家から与えられた女子用の鍛錬用の衣服を手に取った。

「これ、どう見ても体操服だよな」

 そう言えば、曉人も学校で落馬したと聞くのだから、学校があるのは当然だろう。嵐鋼は軍服を着ていたから日本的な服装も理解できる。洋装もあるのだから、似ているのも理解できるが。

「でも、このブルマはどういう意味だ?」

 と言いつつ、もう何回も着用しては洗っているので、慣れた動きで衣服を身につけていく。

 着用すると、布が肌に触れる。

 お尻の食い込みを直しながら、不満を呟く。

「そりゃ、こんな体操服、女子は嫌がるわ」

 部屋の中央で床に四つん這いになった。手のひらが畳に触れる。

 ゆっくりと肘を曲げて、つま先と肘だけで体を支える、プランクの姿勢だ。全身が一直線になる。

 前世では毎日やっていた基本的なトレーニングだが、この少女の体では数秒でさえ辛い。

 筋力は曉人の状態から、たった一ポイント下がっただけなのに、こんなに違うのか。数値化するとわかりやすいが、悲しいほどの差を感じるぞ。

 汗が額から、ぽたり、と畳に落ちた。

「はぁ、はぁ、あと、十秒」

 呼吸を整える。

 深く、ゆっくりと。背筋をまっすぐに保つことに集中する。

 そんな俺の姿を、誰かが見ていることに気づいた。

「な、な、なななな、それはなんという筋肉の鍛錬ですか!?」

 炭十郎が親指を下唇に当てながら、乙女のように身体をくねらせている。

 悪夢に見そうだからやめてほしい仕草だ。

「あ、炭十郎殿、お恥ずかしいところを」

 俺はプランクを解いて、お尻に食い込んだブルマを直しながら、正座をして挨拶をする。

 どうだ、女の子が板についてきただろう?

 しかし。

「挨拶よりも、先ほどのを今一度、見せてくださいませ」

 巨体の炭十郎が俺の肩をガシッと掴む。前のめりになっている。彼の鼻息が、俺の前髪を浮かび上がらせる。

「ささぁー、早く!」

 花より団子ならぬ、女の子よりも筋肉かよ。

「ちょ、ちょっと、待って」

「先ほどのを今一度!」

「もうしかたないなぁ」

 デリカシーの欠片もない男にため息が漏れた。

 俺は再びプランクの姿勢をとる。

 炭十郎は畳に頬が付くほど、近距離で俺を見ている。

「あ、あのぉ⋯⋯」

「わかりましたぞ」

「え?」

 すぐに炭十郎も俺の隣で、見様見真似で同じ姿勢をとる。その巨体を完璧なプランクの姿勢で保ち、まったく揺るぎもしない。

「おお、この姿勢は道理が適っていますぞ。なんと素晴らしい! これは『中心殿』を鍛えるものですな!」

「中心殿?」

「ええ、体の芯にある『中心殿』。我らはこれを『不動の座』とも呼びます。その周りを取り囲む『腹の六天』もしくは我らのように『八聖山脈』と進化する場合もあります。そして、『背の柱石』が均衡を保つことで、あらゆる力の源となるではありませんか!」

 俺は彼の言葉を聞きながら、前世の知識と照らし合わせた。

 中心殿は体幹のことだろう。腹の六天は腹直筋と腹横筋、背の柱石は脊柱起立筋を指しているようだ。彼ら独自の呼び方だが、的確に部位を捉えている。

「さすが清香様、白家にもこのような鍛錬法があったとは」

「これはプリャン。いえ、『大地の構え』と呼ばれるものです」

 思わず現代語が出そうになり、慌てて言い換える。少し舌を噛んでしまい、痛い。

「だ、大地。大地の構え。なるほど!」

 彼はさらに姿勢を完璧に保ちながら、腕を片方ずつ前に伸ばし始めた。

 筋肉が生き物のように浮かび上がる。初見のプランクにバリエーションを加えていく様子は、まさに筋肉の達人だった。


 そして、数分後。

「清香さま」

「兄者」

 征十郎と千鶴の足音が近づいてくる。

「清香姫を呼びに行ってなにをしていらっしゃるって、これはぁぁぁっぁぁぁ!」

「まぁ」

 二人が部屋に入ってきたとき、俺は炭十郎の背中に正座をしていた。

 そりゃ、意味がわからないよね。

「より重い負荷が必要だ」と言い出した炭十郎は、小柄な俺を背中に乗せたまま、プランクを続けているのだ。

 部屋の入口で、征十郎が打ち震えている。

「な、な、なななな、一人で抜け駆けとは! 兄者の筋肉だけずるい!」

 そう叫ぶと、征十郎も飛ぶように、プランクの姿勢、大地の構えになった。

「千鶴殿、我の背中に!」

 千鶴は困惑しながらも、俺を見てくる。

「無駄です」と、俺が目で訴えると、千鶴も征十郎の背中に座る。

 バランスを取るように両手を広げている。

「清香さま、わたくしもよくわからないのですが、なんですか、これ?」

 千鶴の困った表情が愛らしい。

「弟者、我に勝てると思うな! 清香姫の教えは我が先に受けたのだ!」

 炭十郎の背中で揺れながら、俺は状況を千鶴に説明した。

「兄者、見損ないましたぞ。その身に刻まれた筋肉の知は、黒家すべての民に伝えねばならぬ。それが鍛えられた者の使命ではないのですか?」

「ぐ、ぐぬぬぬ。我としたことが筋肉の産声に心を乱されてしまった。すまぬ、弟者よ! 筋肉よ!」

 兄弟のやり取りが終わったようなので、俺は千鶴に頷いた。

「ということです」

「まぁ」

 千鶴が唖然としている。

 俺は愛想笑いを浮かべた。

 だが、これも一つの生き方だ。

 俺も最初は、彼らの筋肉への執着を、単なる奇妙な文化だと思っていた。しかし、今は違う。白家が書物に知恵を刻むように、黒家は肉体に知恵を刻む。どちらが優れているわけでもない。ただ、生き方が違うだけだ。


 そして、俺はまだ、自分の生き方を見つけていない。


 それは現世でも同じだった。俺は一体何のために生きてたんだろう?

 思考が暗くなりそうなので、湧き出る感情に蓋をした。胸の奥を、ぎゅっと押さえる。

「それより。私に何か御用があったのでは?」

 揺れる背中の上で、俺は尋ねた。単なる筋トレの見学に呼ばれたわけではないだろう。  炭十郎が反応した。体がピクッと動く。

「そうであったそうであった」

 彼は片手と片足をまっすぐ伸ばしながら話を続けた。その姿勢で、しかも俺を背中に乗せたまま会話を続ける集中力にも感心させられる。

「客人をもてなすのも黒家の流儀。本日は、星花を見に行こうと思いましてな。黒家の山深くに、先祖代々守られてきた秘密の花園があるのです。冬の時期から初夏にかけて咲き誇る花なんです。美しいものを見て精神を浄化するのも、筋肉の鍛錬と同じく重要ですからな」

 彼の声には、珍しく柔らかい響きがあった。

星花せいかですか?」

 千鶴が身を乗り出す。

「ご存知で?」

「万病に効くと薬剤の文献に書いてありました」

「さすがの見識。ええ、黒い岩肌に咲く青白い花で、朝日を受けると星のように輝くのです。我らの一族だけが場所を知る秘密の花です」

 征十郎も負けじと説明を続ける。

「ちょうど見頃なのです」

 女性が喜びそうな花を見せようという提案に、俺は少し驚いた。この筋肉の兄弟が、こんなに繊細な趣味を持っているとは思ってもいなかった。

(しかし、そんな大切な花を俺らに見せていいのか?)

 言葉を思い返す。

 今日は冬の時期から初夏にかけて咲き誇る星花。と言っていなかったか。

(つまり、嵐鋼あたりから許可が出たのだろう。つまり、俺らの人となりを認められたと考えていいのか)

 俺は炭十郎の背中の上で推測した。

 そんな俺を無視して、兄弟は話を続ける。

「道中、山の生き物たちも見られますぞ。十数年前から現れた赤い狐も見かけるかもしれません」

 炭十郎が付け加えた。

「赤い狐?」

「ええ、通常の狐とは違う色合いのもので、何かの輸入品に混ざって入ってきたのでしょう。珍しい獣です。本来この辺りにはいなかった珍しい種類ですが、近年、目撃例が増えているようです」

「それは興味深いですね」

「いやいや、兄者、最近は数を増やすぎて珍しくもあるまいて」

 黒松院家の秘密の花園と珍しい動物。彼らがこんなに親切にしてくれる理由は分からないけれど、せっかくの機会だ。黒家に来て以来、滞在しているのは主に屋敷や街中だったから、周辺の自然を見る良い機会になるだろう。

「ぜひ拝見したいです」

 俺は背中から降りながら答えた。床に足をつく。女性らしい興味を示すのも、清香としての役割だ。


 星花っていうのか、精製次第では麻薬にもなる花のことだぞ。どれほど毒々しい花か一目みてやる。


 俺も千鶴も互いに頷く。

「千鶴さんも一緒に行きましょう」

「はい、ぜひ」

 千鶴も嬉しそうに頷いた。目が輝いている。

 筋肉に囲まれた花見という奇妙な組み合わせだが、ちょっとした冒険になりそうで、身体の影響か、胸が弾んだ。



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