母の想い
1
「俺も…物怪なんだよ…。」
そう耳元で囁く三男雄の顔が醜く歪み鋭い歯をのぞかせる。
豊虫は身の毛もよだつ思いをしながらも動けないでいる。
「俺の正体…知ったらどうなると思う?俺たちは人と交わると不幸にするって言ったよな?」
そう言って醜く歪ませた口を大きく開き豊虫の喉元にかぶりつく。
ああ、こんなところで僕の人生は終わりなのか。
まだやりたいことがあった。
最後にひぐっさんや寺嶋さんたちに会いたかった。
頭の中を後悔ばかりが流れ涙がポロポロと溢れる。
気づくと豊虫は口を大きく開けて叫び続けていた…。
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