第4章第1話 消えた看板と謎の警告
文化祭前夜、学園はいつもより活気にあふれていた。
碧と結は、生徒会からの依頼で、校内の設営状況をチェックしていた。
「碧ちゃん、ここの看板が消えてるって聞いたけど……」結が眉をひそめる。
「え、消えたって? まさか、昨日まであったやつだよね」碧は目を見開いた。
生徒会の松田副会長が焦った様子で近づいてきた。
「ええ、急に文化祭の目玉の看板がなくなったんです。それに、教室にはこんな紙が残されていました」
手渡された紙には、赤い文字でこう書かれていた。
> 『明日の準備はすべて台無しにする――楽しみにしているな』
「怖い……なんなの、これ」結が小声でつぶやく。
「よし、名探偵ごっこ発動!」碧は拳を握り、目を輝かせた。
二人は早速、校内を調査開始。
廊下の監視カメラの映像や、足跡、昨日の出入り記録をチェックする。
「誰かが意図的にやったんだね……」結がうなずく。
「でも、犯人はちょっとドタバタしてる感じかも!」碧は楽しそうに笑った。
窓の外を見ると、文化祭の装飾が風に揺れている。
「この連続トラブル、絶対面白くなりそうだね!」碧が目を輝かせる一方で、
結はため息混じりに「碧ちゃん……またドタバタが始まるのね」と苦笑する。
こうして、文化祭前夜の連続トラブル事件は幕を開けた。
消えた看板、謎の警告――碧と結はさらに不可解な事件に巻き込まれていくことになる。
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