どうせ断罪される悪役貴族なので、辺境の領地で好き勝手やることにした。～追放されたのに、いつの間にか最強国家になっていた～

俺は、乙女ゲームの悪役貴族【アレクシス・フォン・ヴァルケン】に転生したことに気づいてしまった。 このままシナリオ通りに進めば、俺を待つのは王立学園の卒業パーティーでの「断罪」と、僻地への「追放」エンドだ。

普通なら絶望するところだが、俺はむしろ歓喜した。 「追放、最高じゃないか！」

面倒な王都の派閥争い、頭の痛い貴族の社交、そしてヒロインを巡る馬鹿げた恋愛劇。そんなものに付き合うのは真っ平御免だ。 どうせ断罪されるなら、さっさと追放されて、辺境の領地で悠々自適のスローライフを送ってやる！

計画通り（？）に断罪イベントをこなし、俺が追放先として押し付けられたのは、魔物が跋扈（ばっこ）し、痩せ細った最果ての辺境領地。 しかし、俺には前世（現代日本）の「知識」という最強のチートがあった。

…続きを読む