第2話 食べる か 食べない①

自転車に乗って登校していると、たまに思うことがある。


"車より早く走れるのではないかと"


まあ、普通に考えてママチャリで車の速度を越せる訳が無く、いつもと同じような速度でゆっくり登校をしている。


いつも見慣れた風景に変化が欲しいと願うこともあるが、そんなことは滅多にない俺が別の道を使わない限りそんなことはありえないことだ


でも、自分から変化をすることに抵抗感って言うのかな、自ら進んで違うことをするのは気が引けてしまい、いつも退屈な日々を過ごしている。


目の前の横断歩道を渡るだけで、もう学校に着いてしまう、今日も進んでしたくもない勉学に勤しまなければならない、高校生というのは面倒くさく職業だ


俺は自転車置き場に自転車を置き、二階の教室へと向かう


廊下にはいつも貼られたか分からないポスターや三年生が就職、受験シーズンってこともあって、求人や大学のパンフレットなどが棚や、机の上に並べられ置いてある。


俺は現在一年生だから、まだそんな時期では無いが、山のように多く並べられている、パンフレットを見ているとこっちまで、緊張してしまう。


まあ、そんなことあって教室に入り俺は元気よく挨拶をする


"おっはようございます"


まあ、返事をしてくれる訳もなく、早くに来すぎてまだ誰もいない、とても寂しい空間だ


俺は椅子を下ろし腰を掛け、ポケットからスマホを取り出し曲を聴く、いつもそんなルーティンを過ごす


現在8時24分ちょっと

教室にはだいたいの生徒が登校をし終えている、だが何人か椅子が上がったままだが、いつもサボっている連中なので、誰も気にしない


『Good もーにんぐ、今日は元気に登校してんね〜』







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人生は俺にふたつの選択をいつも与えてくる 時たま高校生 @JNAeme

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ