第36話 変化

 

 朝食が出来上がりウル達と別れて皆を起こしに行く。皆揃ってから朝食を食べ始めた。ご飯を食べ終わり片付けをして外に出て準備体操をしてから周りを走り始める。皆も同じ様に走り出した。走りお得た頃皆は休憩をしていたが昨日より走れていたみたいだ。

 そして全てのノルマをこなしてからアイテムBOXから様々な武器を沢山出す。


「皆この中から自分のスキルにあった武器を選んで。例えば剣なら短剣もだし、槍と剣なら両方プラス短剣やナイフとかかな?剣と弓ならその両方と短剣やナイフとか、様々な武器を選んだ方が良いよ。」


 そう話すと皆武器を見始めた。


「明日から弓使える人は剣200,弓100、槍の人は剣200,槍100、剣の人は剣300ね。勿論重り付きのやつで。」


 イーサンが棒のスイッチを押して槍になって驚いていた。それぞれ武器を選んだ様なので他はアイテムBOXにしまった。それからクリーン魔法をかけてから家に上がり昼食のじゃあを始めた。


 昼食が出来上がり瓶を出す。


「これは皆の外見が変わる物。血も変わるのかな?第一王子や元第二王子の子供に会ってるでしょ?皆は。かなり見つかる可能性が低くなるし、例えば万が一見つかって契約書とかあってそれを出されても無効になる。まぁ、冒険者登録は1からになるけど多分皆死んだ事になってるから。どうする?」


「私は飲むわ。」

「俺もだな。」


 ルリ姉とトムさんが答えた。


「俺も飲むぜ!」

「私もです!」

「僕も!」

「俺もたな。」


 皆飲むとの事なので皆の飲み物に1滴づつ垂らした。皆茶髪に茶目だからな。それから昼食を食べ始めた。

 おぉ、ルリ姉は赤髪にピンクの瞳、トムさんは金髪に緑の瞳、ジョシュアは緑の髪に黄色の瞳、イーサンは灰色の髪に灰色の瞳、ワイアットとシーダは紫黒の髪に紫黒の瞳になった。


「皆、変化してるよ?」


 食事を辞めそれぞれ鏡を見に行った。そしてワイワイ騒いでいる。戻って来て食事を再会した。


「いやー、別人だな。これならバレないな!」

「えぇ、そうね!」

「違和感があるが慣れるしかないな。」

「本当別人だぜ!」

「そうですね。」

「バレないね。」

「皆、似合ってると思うけど。」

「似合ってるクマァ~!」

「メェーン!」


《そうだな。これならバレないな。》


「ニアッテルデス!」

「ニアッテルヨー!」

「ニアッテルナノ!」

「血も別になったのだろ?俺達ホムラはお金貰ってたんだが…。」

「別に良いんじゃないかな?森の真ん中迄護衛させれたんだし、悪い奴からは分捕っても。」

「そうだぜ!命かけたんだからな!」

「そうです!」

「僕も良いと思う。」

「真面目ね。私何かお金貰ってないのに森よ?」

「俺もだな。」

「ルリ姉とトムさんは契約がとか、辺境伯の癖にとか言われても血が違うから大丈夫になったよ。」

「あら、嬉しいわ。」

「そうだな。」

「まぁ、どちらも死んだと思ってるだろうけどね。」


 それから昼食を食べ終わり片付けをした。

 そして皆の重りを足してから重力で付加をかけて行く。45でストップした。それから勉強をし始める。


「皆はフロラー国の王が死んだのは知ってるよね?」

「確か元第二王子が殺すとか言ってたな。」

「うん。それで本当に死んで帰って来た第二王子の子供が王殺しとして親達を捕まえて今や英雄扱い。多分王位を継承するだろうね。第一王子は王位継承しないって言ってたんだよね?」

「あぁ、確かに。」

「元第三王子に譲る為逃がしたって言ってたわね。」

「それは、本当に?」

「えっ?えぇ、確かに言ってたわ。自分の母を殺した真相を知りたかったと。」


「例えば一つ目、王子が王になる場合、元第二王子達が怪しいと考えて、王位継承しない叔父様に譲ると言ってた場合元第二王子の前で言ってたんだと思うよ。そうすれば元第二王子は自分の事だと勘違いする。元第三王子は殺すのは違うと思い、自分と王に危機が迫ってるから国外に逃げろと話す。金品はかくして。そうすれば元第三王子は国外に行き自分は元第二王子一派から情報を聞きだし、それを捕まえ王になる。

 2つ目、本当に王になりたくない場合は元第三王子に金品を全て預け国外に逃がす。王は命を狙われるし、ラベン国事もあるから面倒だと考えた。まぁ、第一王子だから公爵位にはなるんじゃないかな?元第二王子から真相を聞き出し捕まえてから元第三王子を呼び王位継承権を返して公爵位につく。まぁ、どちらも出来ない想定外の事が起こったけどね。元第三王子がまともなら第一王子を探すだろうね。違えば関係ないとそのまま暮らして行くだろうけど。第一王子達は王族、貴族特有のプライドがかなり高かったから。護って貰って当たり前、傅いて当たり前って感じでね。彼は悪いと言いながら全く悪いとは思ってなかったからね。皆は悪いと言われ少しは許したでしょ?彼の事を。」


「確かに。」

「えぇ、そうね。」

「確かにな。」

「俺は怒鳴ったけどな!」

「確かにそうです。」

「うん。」

「まぁ、森を彼等が抜ければフロラー国で内乱起きるよ。多分ね。」


 皆、険しい顔して考え出した。




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