第35話 パパからの贈り物
それから各々お風呂の準備をしてから温泉に向かった。昨日と同じ様に別れて温泉に入りに行く。
メノウ、ディー、メメを洗い自分も洗ってルリ姉と温泉に浸かった。
「訓練大変?」
「えぇ、だけど新しい人生だもの!自分の好きな様に生きる為には必要な事だと思うわ。大変だけど知らない事を知ってくのは楽しいわ。」
「だったら良かった。縛られて生きるのは大変だもんね。」
「えぇ、あの馬鹿達に何も言えないでお世話しなくてはならないのよ?苦痛でしかなかったわ。今回森に入るの嫌だったんだけど、これて良かったと思うわね。あら?メメちゃん寝てるわね。」
無意思の内にメメをムニュムニュしていた様だ。
「メメはエルにムニュムニュされると寝るクマァ~!」
「あら。そうなのね。」
慌ててムニュムニュを辞めた。
「メェーン!」
メメに抗議されてしまった。
「フフフ。メメちゃんはエルが大好きなのね。」
「メェーン!」
「ディーも好きクマァ~!」
《我もだな。》
そして皆でワイワイしながらお湯に浸かりのぼせる前に上がりドライ魔法をかけてから着替えをして皆のブラッシングと自分のブラッシングをした。そして各々の部屋に戻り私はパパへの手紙を書いてお酒各種を召喚してからそれと一緒に机の上に置きパパに届く様に祈ってから皆と共に寝た。
翌朝目が覚めるとパパからの手紙と瓶に入った何かが届いていた。先ずは手紙を読んでみる。
エルへ
先ずはお酒を有難う。皆に配ってきちんと飲んでいる。その瓶だが、皆に1滴づつ垂らして飲み物に出せば血や外見が変わる仕組みになっている。そうすれば気付かれる可能性はなくなるだろう。
それからフロラー国だが、森に置いてきたメンバーは死んだ事になっていて元第二王子の子供に王殺しとされ親達は捕まった。民達は元第二王子を英雄の様に思っているから、全て奴の思惑通りだな。奴は6年後と言ってた通り多分直ぐ森に入ったりはしないみたいだ。森に入っても死ぬ人間が多く出るだくだがな。
それから森に置いて来た王子と護衛騎士だが全く反省はしていない。記憶を消した事により、他のメンバーは魔獣にやられたと考えているようだな。自分達は助かったんだと思っている。暫くその場にいたが北に向け進んでいる。多分方向が解らないんだろう。まぁ頑張れば生きたまま何処かの国に着くだろう。強い魔獣に会わなければだがな。だから気にする事はない。
エルの元にいるメンバーは良き魂だ。だから鍛えてやってくれれば助かる。泉の水や湖の水等でメメのポーションがあればかなり強くなれる筈だからな。彼らも使える武器沢山エルのアイテムBOXに入れておいたからな。
後はまた何かあったら手紙を書いてくれ。なくても良いからな。パパも知らせがあれば手紙を書いて送るからな。
パパより
「だって。これがその瓶だね。」
《なる程な。》
「メェーン!」
「なる程クマァ~!」
「じゃあ、着替えをしてご飯作りに行こうか!」
それから自分の着替えをしてメメ、ディーを着替えさせる。それからご飯作りに皆で部屋を出た。ウル達はもういたので一緒にご飯作りを開始した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます