イワシの小骨になりたくて泣いてた、昼に

小骨のように引っかかって欲しい。 私の絵も文章も何もかもざらつきが足りない。 人間としてのざらつきが――。


 今日は喋ることがありません。ネタ尽きた。 なので創作に人間味がなさすぎて無臭の話をしようかと思います。


 信者を探すエッセイ第11回目です。 (この前ヘラってたときに書きました。ご容赦ください。)


 すけろく小僧でーす。私の作品の信者探してまーす。恥も外聞もないです。読んでくれ、味わってくれ。俺の世界を。


 そんなすけろくですがある悩みがあります。人間性というものに興味がなさすぎて創作物のほとんどに感情が入らない。 作家として致命的な問題です。 生のざらつきがない、全体的にのっぺりとした作品が生まれます。


 (いつもの)宣伝と例を兼ねてリンクを貼るんですが銀の大地ー神なき大地で祈る僕らー


“風が頬をなでた。冷たいのに、どこか血の匂いがした。 自分に言い聞かせるようにラガルは呟く。そう思いたかったが胸の奥がズキリと痛んだ。震えそうな唇を噛み締めてラガルは前に進む。 その様子を側で見ていたシーナは不思議だった。 ――何をそんなに怯えているんだろう。”


銀の大地 第9話 沈黙の誓い


 この話をちょっと見てもらったらわかる通り、「嬉しい」とか「悲しい」とかの感情語がやけに少ないです。最新話に行くほど気をつけてはいるのですが、基本わたしは感情を排しています。


 絵も同じです。消してるわけじゃないんです。完璧を求めすぎて作品に多少残っていた人間性というものが筆を重ねるごとに消えていくんです。


 荒ぶる感情を描くってどういうこと?とすけろくは思っています。パッションとボルテージで突き進もうにも最終到達地点が迷子なのでどうにもできません。 感情の高鳴りと筆を取る私はまるで別にいるようで、どれだけ感極まっていても感情をうまく出すことができません。


 ――筆が無菌室なんです!音質育ちだから!


 文章は一定の温度を保つし、絵も冷たいままです。 誰か私の殻をノックで破ってください。 そのとき私は生まれるはずですから。


 あともう一歩だと思うんです。私も。 足りないのは重々承知なんです。 私の作品が万人に受けないことなんてわかってるんです。


 それでもやっぱり見られるには間口が広くないとどうしようもないんです。


 堂々巡りだよー、暗いよー、怖いよー。


 というわけで今回もまだ見ぬ信者……もしかしたら私から見えてないだけでもういる信者を探すためにエッセイを書きました。 これ目的忘れるくらいには普通に楽しいわ。


 最後に喉につっかえた小骨として、いがいがをあなたに残したいです。


 それではアデュー。 次は創作について書きます。 

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