第31話 自分の家に帰りに、、、
実家で平和でのんびりと過ごし、静と帰っていた。もちろん、元の姿の静だ。その帰りに静は、
「啓介君、私は役割を果たしているかな?そして、役割は終わりそうなのかな?」
と悲しそうな顔を一瞬見せ、笑顔で聞いて来た。
「いや、まだ役割はあるよ。」
「えっ!?」
「迷子になったの時の約束、覚えてない?」
と僕は言い、静は、
「御免なさい。覚えてないです。」
と答えたので、
「そっか、、、なら、仕方ない。」
と笑顔で僕は言い、静にデコピンをして、
「元の大人になっても、やっぱり、静は静だな。小さい姿の静が僕は一番性に合ってる。」
と雨が振り始め、静は空間から傘を出して、相合い傘を僕とした。
「静の方が少し、僕よりも背が高いな。」
「私は完璧な天使よ。啓介の方が子供なのよ。」
とチグハグな言葉になったが、相合い傘の中で、僕らは向かい合った。
「で、約束って、一体何なのですか?」
と完璧を演じている静が真剣に聞いて来た。
「静、、、覚えてないか、、、」
と言った時に、横で傘が落とす八ヶ岳さんがいた。
「静羽さん。啓介君。」
と八ヶ岳さんが居た。
その姿は少し黒み掛かり、黒色の瘴気みたいな物がかかっていた。
「マズい。啓介。」
と静が魔法を指で鳴らし、黒色の瘴気ごと八ヶ岳さんが、光に包まれた。そして、静が、
「闇落ち仕掛けております。元の茜ちゃんに戻す為、一回、気絶してもらいます。」
とまた、指を鳴らし、光が八ヶ岳さんを包み、八ヶ岳さんは黒色の瘴気がなくなり、元の八ヶ岳さんに戻った。
「これは一体、、、」
「おそらく、魔族の血の暴走。発端は言いたくはないけど、私達への嫉妬の気持ちでしょう。」
「嫉妬?嫉妬って、僕らの事は記憶が書き換えられてるんじゃ、、、」
「私が来てから、元から演じてたら、どうします?私が来た始め、私もみんなに魔法をかけました。その魔法も演じる事で、全て受け流していたら、、、八ヶ岳さんの姉妹が受け流していたら、どうします?」
まさか、八ヶ岳さんは全部知っていて、、、
「静流母様が、本当に鋭い方で良かったです。八ヶ岳さんがこうなるのをきっとあの方は感じていたのでしょう。とにかく、気絶はさせたので、八ヶ岳さんの家に運びます。」
と言って、八ヶ岳さんは静に家に運ばれた。そして、念の為、暦ちゃんに魔法をかけたが、暦ちゃんはまだ小さいので、魔族の魔力がないみたいで、大丈夫だった。そして、家に戻り、
「どうします?啓介?彼女の処遇は、、、」
「処遇って、、、僕達はずっと一緒に普通に過ごして来たじゃないか!それを壊すのか!」
とミサンガが光って、落ち着きを取り戻したが、
「くっ、どうする、、、」
とやはり、この精神的ダメージは大きい。そんなのすぐには決められない。そして、静は僕に魔法をかけ、僕は気を失ってしまった。
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