第7話 天使の静ちゃんが風邪をひいた
買い物行った、次の日、静が熱を出した。僕も学校がある。とりあえず、母さんに連絡した。
「あっ、もしもし母さん!?静が風邪ひいたんだけど、、、」
「あら、本当!?琴音の初めての使いの天使だから、琴音に言うわね。とりあえず、安静にさせて。それと水分補給とおかゆを作ってあげてね。」
どうやら、人間と対処の仕方は同じらしい。って思った瞬間、琴音が来た。
「静ちゃんが風邪って、本当!?」
「ああ、寝かしてある。俺は料理作るから、琴音は面倒見てくれるか?」
「当たり前でしょう!兄さん!私の初めての担当の天使なのよ!!とにかく、汗かいてるし、体拭くから、兄さんは外に出てて!」
外に追い出されてしまった。琴音は静の事は一生懸命で良い!だが、琴音は小学校三年まで、僕と一緒に風呂に入ってた、、、女性の恥じらいというやつか、、、成長したな!琴音!と思って、少し待ってた。そう考えてたら、ドアが開いた。
「もう良いわよ、啓介兄さん。体を拭いて、着替えさせたから、、、」
「そうか。じゃあ、ご飯を作るからちょっと待ってろ。」
と家の中に入り、料理を作った。卵のおかゆに梅干しを乗せた。水分はスポーツドリンクがあったので、それを琴音に渡した。
「じゃあ、後はやっとくから、啓介兄さんは学校に行って!!」
「分かった。じゃあ、静の事頼んだぞ!」
そう言って、八ヶ岳さん達にも風邪ひいた事を言って、登校したその途中に、、、
「静さん、風邪なんですか?」
と皐月さんが話かけてきた。ちょっとビックリしたが、八ヶ岳さんと交え、、、
「そうなんだよ。何とかは風邪ひかないって言うが、朝起きたら、顔が赤くて目がとろ~んとしてたから、風邪か?って思って、、、」
「詳しいんですね。」
「妹の琴音が居たからな〜。それくらいの看病は昔やってた。」
と言って、八ヶ岳さんが、
「皐月さんって、啓介君と知り合いなんだ?」
「ああ、バイト先が一緒なんだ。」
と答えると八ヶ岳さんは何やら考え込んでいた。
「皐月さんって、雰囲気が静ちゃんに似てない?」
「いや、僕は感じないけど、どうして?」
「そんなことないですよ。八ヶ岳先輩。」
と僕達は否定した。
そして、飯塚が来て、
「さ、さ、皐月さん!?どうしているの?」
と慌てていた。無理もない、原田先輩が居なくなって、学校一の人気者なのだから、、
「じゃあ、私は先に行きますね。」
「うん。分かった。」
と言って、駆け足で皐月さんは去って行った。
「どういう事だ?啓介!」
「まぁ、バイトが一緒なんだよ。」
と説明して、八ヶ岳さんが事のてん末を飯塚に話した。
「なるほど、妹さんが風邪か?大変だなぁ、啓介。琴音ちゃんの時は慌ててたくせに、、、」
「懐かしいな。それも。」
昔は僕も母さんがいない時に琴音が風邪をひいて焦った記憶が蘇った。
「まぁ、成長したんだよ。みんな。」
と話を区切って、学校に向かい、授業を終え、帰って来た。
「ただいま~。琴音?学校は!?」
「あ~、休んだ。もう、私は女神だし、、、魔法で代わりを行かせた。」
「静はどうだ?」
「天界の病院連れて行って、薬を飲んだら、だいぶ回復したよ。啓介兄さんには悪い事したね。慌てちゃって、ごめんね。」
「兄としては、琴音が育ったって思って、良かった。って思ったぞ。」
静は薬が効いているのか、よく寝ている。そして、熱を計り、平熱だったので、
「女神の仕事があるから、そろそろ行くね!啓介兄さん!ありがとう!後は静ちゃんを宜しくお願いね!」
そして、去って行った。
静が起きて、
「琴音姉ちゃんが来たから、良かった。地上では、こんな事が起こるのか?」
「天界はって言うか、天使って風邪ひくの?」
「天界ではひかない。地上では、人間に近い存在になるから、病気とかはするみたい。」
なるほどと思ったが、とりあえず、安静にしてもらい、おかゆとは別にしようと鍋焼きうどんを夕食を作った。
めちゃくちゃ笑顔になり、食欲も旺盛!もう、大丈夫だな!って思い、薬を飲ませて、眠った。
そして、皐月さんがインターホンを鳴らして、僕が出ると、皐月さんが
「すみません。突然に、、、私は静さんの後輩天使なんです。風邪が治ったと聞いて、女神の琴音さんから、連絡が来て、良かったです。」
「えっと、皐月さんは琴音の担当天使なの?」
「三年の研修期間があるので、まだ、見習いです。静さんは先輩なので、一応、様子を見にきました。」
と言って、
「おお、皐月!もう、大丈夫だ!良くなってるから、心配するな!帰って大丈夫だぞ!」
と静が出てきて、皐月さんにそう言って、皐月さんは帰って行った。
まさか、皐月さんが研修とは言え、天使だったとは、、、まぁ、いろいろあるな。
そう思い、一日が終わった。
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