固い絆で結ばれたふたりと、ふたりの人生には交わるはずのないひとりが、ほんのひととき出会ってしまった。そんな、人生のほんの一瞬が美しく描かれた物語でした。ストーリー半ばでの意外な展開とくらい空気のなかを風のように軽やかに走り抜けるバディの絆に、強く心奪われました。そして、真木のさやしさが招いたものはなんだったのだろう。あの歌と赤い傘が、こたえを教えてくれるのかも知れません。