第5話 助さんと看板娘・14

 食べ物が運ばれて来た。

「ごゆっくり♪」

後ろ姿もかわいい♪オレは、みくちゃんが本当に

すきなんだ!

 クイっと酒を飲む。今考えたら、唐突すぎた。

ちょっと驚かせたかな。反省、反省。。。

 幸い箸(はし)は持っていたので、すぐに使える。

箸立ては落下していたが……。

 かけそばをすする。あつあつでうまい!具は無いが、そこがいいのだ。

汁もすする。

実家を思い出すような風味。。。

(よし!

 もう一度だ!)

オレの国語辞典に、あきらめという言葉は無い。

当たって砕けろ!だ。

「みくちゃん!」

間合いを合わして、言葉をかける。

「はい♪」

オレは花束を派手に差し出し――

「明日から、

 文通でも始めてみないか?」

「え!?」

脈ありか!?

彼女は照れている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る