マンネリ夫婦が購入した包丁に巻き起こる奇妙な出来事。ホラーかと思いきや、シュールな展開にジワジワ笑いがきます!
あまりにも切れすぎてしまう包丁の、ちょっとだけひやりとするささやかなホラーです。そんな包丁君には銘が刻まれているとのことですが、「村」という文字しかはっきりと読み取れず、本当の名前はよくわかりません。そのせいか、切れ味を抜群に発揮してしまった際に、何やらおかしな副作用が発生するようで……?これ、独り身の私だったらどうなるんですかね。あっ、なんか寂しい、涙が出てきた。最後の展開はホラーとしてはとてもほっこりする内容になっています。ホラーが苦手な方でも楽しんでいただける作品です。
ハッピーエンドなのですが、途中はやっぱり結構怖いです。ですます調で書かれた文章。……好きです!