このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(268文字)
ある日、神様が「星育て」の種を惑星に植えました。星はどんどん育っていきます。ところが、神様は風邪をひいてしまいました。お世話できない間に、星は……。まるで絵本のような、楽しいファンタジーのように始まるお話。ですが、これは決してそれだけでは終わりません。神様が知らない間に、星に起こった変化。そして、それを見た天使の反応。それは決して、おとぎ話では済まないのです。さて、何が起こったのでしょう? それは、あなたの目でお確かめください。
地球を「星育て」というガーデニングのような視点で描いているのが面白く、身近な感じで親しみやすい作品です。SF、ファンタジー、そして風刺的な要素がうまく組み合わさっていて、読み終えた後にも色々想像して楽しめる、秀逸な掌編だと感じました。ラストのオチに強烈なユーモアと現代社会への皮肉が効いています。皆さん、そろそろ真面目に地球の事考えないと、除猿剤まかれちゃいますよ?おすすめです。