神無月の風景

みぃ

まぶしさをたしかめる





美しき とつきの 空を 

静かに 見上げる


 ブラインドの隙間から

そっと覗いた 街の風景


信号機の 青のさわやか

テイルランプの連なり の赤

 夕刻過ぎると

ひとつ またひとつ


灯り始める

生活(暮らし) を教える


そのかずだけ 窓から

もれる 優しいあかりが

地上にやどる星のようだった



麻糸を 慣れぬ手つきで

編んでゆく


絡まりそうで

覚束ぬ



ゆっくりあけてゆく


あまりの眩しさに めをつむる



美しい

とつきの空に


寄り添う太陽













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神無月の風景 みぃ @miwa-masa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ