第4話あなたの一文、長すぎませんか?
前回までは『比喩』から始まり、『体言止め』まで解説しました。
他にも文章をより、効果的に見せる技法がありますがひとまず割愛させていただきます。
さて、今回の話題は『一文の長さ』ということですが、皆さんもこんな風に思ったことはありませんか?(なかったらすみません~!)
『あれ、私の一文長すぎ!』
『書いているときは変だとは思わなかったけど、見返したら読みにくい!』
実は上二つは両方とも私が思っていたことです。
そして、web小説を書く上で気を付けねばならない視点であると考えております。
と言うのも、web小説を読んでいる多くの方はスマートフォンを使っていることが原因です。
スマートフォンだとどうしても、一行で表示される文字数が少なくなってしまいます。
『それがどうした』と思われる方もいると思います。だけど、考えてみてください。
パソコンでは1行の文でも、スマホだと3行使うことになるんです。つまり、より長く感じてしまうのです。
長く感じるとどうなるでしょう。『飽きてくる』と言った現象が起きてしまいます。というか、ブルーライトで目が疲れてくるんですよね。
そうなった後に起こる現象は何だと思いますか?
ブラウザバックですよ。それは皆さん避けていきたいですよね。
では、文をどのように短くするのか。
いたって単純なことです。
読点(、)のところできりがいいと感じる場所で思い切って文章を区切ること。
実際にやってみましょう。
※今から出てくる文章はすごく読みにくいので読み飛ばしてスクロールしてもらっても構いません。
【悪い例】
僕は眠い目をこすりながら体を起こし、しばらくぼーっとしながら考え事をし、その後ベッドから出て顔を洗うと、母親が僕を呼んで、そのままリビングへ向かった。
【修正後①】
僕は眠い目をこすりながら体を起こす。
そのまましばらくぼーっとしながら考え事をする。
その後、ベッドから出て顔を洗う。
そして、母親が僕を呼ぶのを耳にし、リビングへ向かった。
だいぶ読みやすくなりましたね。しかし、だいぶ単調としていて説明を聞いているような気分になります。
描写表現をしようと思うと、どうしても長くなります。
それに対処するために登場するのが改行です。
【修正後①】
僕は眠い目をこすりながら体を起こす。
そのまましばらくぼーっとしながら考え事をする。
その後、ベッドから出て顔を洗う。
そして、母親が僕を呼ぶのを耳にし、リビングへ向かった。
【修正後②】
僕は眠い目をこすりながら体を起こす。
まだ、完全に意識が鮮明になったわけではないようだ。そのまましばらくぼーっとしながら考え事をする。
やっと目が覚めて気分もスッキリ。ベッドからのろのろと出て顔を洗う。
タオルで顔を拭いていると、母親が僕を呼ぶのを耳にする。
どうやら、朝ご飯ができたみたいだ。僕はそのままリビングへ向かった。
【修正後②】では描写表現を入れてみましたが、どうでしょうか?
【悪い例】、【修正後①】、【修正後②】のどれが読みやすかったでしょうか。
最後に、私は別に文が長すぎることを否定したいわけではありません。
世の中には長台詞と呼ばれるものがありますからね。
感情が乗っている表現をするためにあえて長くする人もいると思います。
しかし、それは普段の文とのギャップがあることで受け入れられることだと思います。
なので、web小説を書く人は特に長文になりすぎないように気を付けましょう。
皆さま、良き作家ライフを~♪
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