第22話、田舎町でゆっくりと

そうやってあまりにも忙しい日々が続いてしまっていたので俺はとりあえずお金などそれなりに蓄えたので二日間ほどゆっくりとする事にしていた。


それにしてもこうして異世界に来ても何かと元の世界とやっている事は変わらないなと感じてしまっていた。


それでは何の為に異世界に来たのか分からなくなってしまうので疲れた体を少しばかり鞭を入れながら田舎町を歩き始めていた。


やはり風景も良いよなと思いながら歩いていると何か困ったような顔をしているハーフエルフがいたので俺は気になってそのハーフエルフに尋ねてみた。


「お〜い、そこのハーフエルフさん!何か困っているような様子をしているのだけど何かあったのか?」


そう尋ねるとそのハーフエルフは理由を答えてくれた。


どうやら今日中に田舎町の魔灯を取り替えて置かないと魔力が少なくなり光が弱くなっていると言うのだ。


それはしっかりとやらないと魔物達を呼び寄せてしまうことになるのでしないといけないのだけど今日は大切な彼女さんと約束をしてしまっているのでと悩んでいるらしい。


なるほどならばその仕事は俺が引き受けますよと伝えると良いのかと聞かれたので今日は暇をして散歩をしていたのだから散歩ついでに田舎町の魔灯を取り替えてくるよと伝えた。


するとハーフエルフはありがとうと言ってから魔灯の取り替え方など教えてもらってからそのハーフエルフは急いで彼女さんの元に走り出した。


さてとやると言ったのだからやりますかと思いで作業を始めた。


それなりの高さがあるが俺はヴィントで空を飛べば何も問題がないので作業をしていると平野長泰さんが殿、そこで何をしているのでござるかと聞かれたのですぐ答えた。


「長泰さん、実は普段からこれをしているハーフエルフが今日は大切な彼女との約束していた事があるらしいので代わりに俺が引き受けてこの魔灯の取り換えをしているのです」


「なるほどならば拙者も協力しても良いでござるか、いつも魔灯と言う物をしているハーフエルフには少しばかりお世話になっているので恩返しとして共にやらせて欲しいでござる」


へえ〜やはりあのハーフエルフさんは良い人物だったのかと感じながら長泰さんには下から必要な道具を投げてもらって俺がヴィントで上手く受け止めて行けば仕事の効率が良くなるとして早速、二人で作業を始めていた。


やはり二人でやれば意外と早く終わるなと思って長泰さんと共に次の場所に移動をしようとしていた時に今度はシルヴィアさんと出会ってどうしたのですかお二人様と言ってきたので俺は簡単にその経由を話した。


「なるほどそんな理由があったのですね、なら私は二人の食事と水を用意致しますので少しばかり次の作業場で待っていて下さい」


それは助かるよと思いながら俺と平野長泰さんはシルヴィアさんにお願いをして引き続き次の場所に移動をして作業をしていた。


そうもしながら平野長泰さんとこれが終わったら酒場でも行って飲みませんかと言っていたけど少しばかり早すぎだし飲み過ぎだからと平野長泰さんに伝えた。


「でも殿だって昼間から酒場でチンチロをやって楽しんでいた事もありました事を見ていたでござるよ」


・・・何故バレた!?


俺の顔にそうやって書いてあると言いたいのかと聞くとそれに近い感じですねと言われると流石!戦国武将!!顔だけで分かるとはやはり歴史に名前を残す人物は違うなと感じているとそれは貴方が分かりやすいだけですからと言われた。


そうやって今日も平和な一日が過ぎようとしていたのであった。

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あの〜誰か、異世界を創生した人がいましたら教えて頂けると助かるのですが・・・居ませんか? 人中の蝮 @atkeda

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