第9話、酒場での話し合い
そうやって俺とエリーサさんは田舎町の酒場に来ていた。
時間は既にエリーサさんと話をしていた事もあり夕暮れになり酒場に人が集まり始めていた。
夕暮れの田舎町ってやはり雰囲気が出ていて良いよなと一人で勝手にそう考えながら酒場の中に入り込んだ。
そうやって中に入って辺りの様子を見渡しても異世界ファンタジーに出てくるような風景である意味それだけでも満足をしているとエリーサさんがこちらだよと言って俺を導いてくれた。
そうやって座り込んでから何を頼むと聞かれたので俺はまだ入ったことがないお店だからおすすめをお願いすると言うとエリーサさんは分かったわと言って注文をしていた。
そうして注文を終えてから座りながら話をしていた。
「そう言えばさ、トーシュエンさんはどんな世界から来たのか聞いていなかったけど教えてくれるかな」
「聞きたいのか?そんなに楽しい話ではないかもしれないけど聞きたいなら教えてあげるよ」
そうやって俺はエリーサさんに俺が住んでいる世界のことを教えるとエリーサさんはとても目をキラキラ輝かせて話を聞いていた。
「何それ、その世界で色々と商いに関して知りたい知識が多いのだけど!?教えてくれるかな、トーシュエンさん」
相変わらず商いに関する向上心がすごいなと感じていると料理が届いたので機会があれば教えますよと言うと約束ですからねと言ってから食事をしながら世間話をしていた。
するとエリーサさんが近くに見たこともないダンジョンが現れたらしいからそこならまだいろんなアイテムが眠っているかも知れないなと話していた。
その場所は何処にあると尋ねたが簡単に教えるわけ無いじゃんと言いながら笑っていた。
ならどうして話したのかと聞くと一緒に一時的にパーティメンバーになって山分けをしてくれるなら教えてあげると言われた。
それに関しては問題はないけど強いのか分からないのに一緒のパーティメンバーになっても良いのと聞いてみた。
「なあにこれほどに荷物を持っているのに全くも魔物たちに襲われることがなかったのだろう。つまりはこの辺の魔物たちが怯えて出てこないぐらいには強いという事さ。だからその強さを信じて誘っているだよ・・・どう?トーシュエンさん」
なるほどね、確かに二人で行けば・・・・うん?昨日から話していて少しばかり危険でも利益の為なら頑張っていきそうな性格をしているのに俺を誘っていると言う事は・・・もしかして滅茶苦茶にエリーサさんは弱い?
そう考えていると考えている内容が向こうに丸わかりだったみたいでその通りだよと言って少しばかり恥ずかしそうにしながら答えていた。
・・・まあ、商人だからそこまでは戦闘は求めないからねと必死に言っていた。
するとエリーサさんはそれでもレベルが8なので深刻だと言っていたけど俺なんてレベルなんてないよと言うとエリーサさんは嘘!?と驚いていた。
基本的にレベルは存在しておりレベルがないなんてありえないと言っていたけど俺はそんな事を言われても言いながらエリーサさんを見ていた。
するとエリーサさんが確かに嘘をついている目をしていないと納得してくれていたけど今ので信じるのと俺は逆に心配になっていた。
「良いですか、トーシュエンさん。商人は相手が何を考えているのか本当のことを言っているのか嘘を言っているのか見抜く必要があるのですよ。だからこそトーシュエンさんが本当のことを言っているのは理解できます」
凄いな、商人ってそこまで頑張らないとならないってやはり一人で頑張っているだけに素晴らしい才能だなと感じていた。
だからこそなら俺は信用してくれたので頑張ろうと気持ちになり明日は二人でそのダンジョンに向かおうと言うとエリーサさんは了解と言ってからなら多く食べてから早く休んで英気を養わないといけないねと言っていた。
それはそうだなと言いながらなら今日は早く寝ないとならないから食べ終えたら家に帰って寝ますかと結論をした。
ちなみにエリーサさんはこの田舎町の宿屋で休むらしい。
俺は酒場でエリーサさんと解散してから真っ直ぐに貸してもらっている部屋に戻ってからお世話になっているハーフエルフに4日分の宿代を払って安心をさせた。
やはり人間だから信用しきれない場面があるだろうなと感じながらも少しずつでも良いから頑張ろうと決めながら今日は疲れたなと思いながらベットに入り込んで眠りにつくのだった。
そして眠りにつくと俺の意識はある場所に来ていた。
そこはこの世界に来る前にいた空間でシャルロッテさんが待っていてくれていた。
「これはもしかして眠りにつくとここに来るようになるのですか!?」
「フッフッフ、少しばかり私が会いたいと思いましてお呼び致しました。急に呼んでしまって申し訳ありませんでした」
それは別に良いのだけど・・・何か大切な事が起きたのですかと思っていた時に何かと楽しそうですねと言ってきていたのでもしかして寂しいとかですかと心配そうに伝えた。
それもそうですがトーシュエン様が楽しそうにしているのに一人でここで管理をするのは退屈ですから、話し相手になってもらえましたら嬉しい限りですと言われた。
確かに任せ切りは良くないとして少しでも負担を少なくさせるためにも一緒に話しながらスコシデモ管理を手伝いをして将来的には一人でも治められる様に頑張らないとなと考えながらしていた。
そんな時にシャルロッテさんが一緒に冒険をしてみたいなと言っていたけどシャルロッテさんは既にこの世界の創生神を支える女神として知られているから降臨したら間違いなく大騒ぎになってしまうよと言うとそうですよねと諦めていた。
しかし、その時にシャルロッテさんがもしかしたらこれなら上手く行けるかもしれませんと何か思いついたような顔をしていたので何か方法があるのですかと聞くとシャルロッテさんは内緒ですと言って教えてくれなかった。
何かと気になるのですが・・・でも世界を危険な事にはさせる真似はしないだろうから素直に彼女の考えに付き合ってあげようと思っていた。
それにしても明日は遂にダンジョンに向かうのか、ファンタジーならと言うやつだよね。
ハラハラドキドキしてきた、ここまでハラハラドキドキをしたのは高校生の修学旅行以来だなと感じていた。
そんな事を思いながら俺はそろそろ意識を眠らせますねと言いながら俺は疲れた体に戻って休むのだった。
翌朝になり昨夜に○○○○と話していた約束の場所に向かい始めていた。
こちらは未だに品物が少ない事とありあっと言う間に支度を終えてから向かっていた。
すると待ち合わせの場所で何かと今日はハーフエルフたちが集まっているなと思っていた時に○○○○も合流したのだけど何が起きているのか分からずにいるとその中心にはシルヴィアさんが居て何かとしているなと思っていたらこちらに来たのである。
「あの〜シルヴィアさん、急に何でしょうか?」
「フッフッフ、実は今の私はシルヴィアさんではなくてシルヴィアさんの体を借りて降臨しているシャルロッテと言います。どうかよろしくお願いしますね、トーシュエンさん」
うん?あんまり面白くないですよと言うとシルヴィアさんは少しばかり笑みを浮かべながら俺に近づいてきて耳元で囁くように話した。
「我慢が出来ずにしてしまいました、創生神様」
・・・間違いなく、シャルロッテさんだーー!!と心の中でそう叫ぶのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます