第8話、田舎町での生活
そうして翌日から本格的に異世界で暮らし始めていた。
いくら創生神になったからと言って偉そうにするのは良くないししたくもないとして普通の人として生活する事を決めていた。
ちなみに元の世界に帰る時にはしっかりと元の時間に転送してくれるらしくそこは親切設計になっていた。
更に言えば年齢もこの世界にいる間は取らないので不老状態になっている。
まあ、元の世界で完全に死ねばこの世界の創生神として転生してから年齢を取り始めるのだけど。
なので今は完全に人生のボーナスタイムと言える状態と言える。
そして翌朝からこの田舎町で困っていることを解決して信用を得る為に頑張ることにした。
それで色々と必死に聞き込みをしようとしても怯えてこちらに来てくれる様子がなく困っているとその時に行商人のエリーサさんが声を掛けられたのである。
「どうもトーシュエンさん、どうやら困っている様子だね。なら僕から依頼を出しても良いかな?」
そうして出された依頼は行商人に対して他の場所で売れそうな品物を売ってほしいとお願いをされたのである。
エリーサさんは行商人だけに他の場所でも商いをする為に品物が不足気味になっているので是非とも売ってほしいと依頼をしてきたのであった。
なるほど確かに商人からすれば品物がないのはかなり困る事だからなと感じて俺はすぐに承諾をしてからこの世界にダンジョンとかはあるのかと尋ねるとエリーサさんはこの田舎町から向かうとするとと言いながらその場所を教えてくれた。
やはりと言うべきか、この創生した世界でもダンジョンには多くのアイテムが落ちているのでその中にはかなり良い品物もあるのでそれを売ればこちらもお金が出来るし向こうもしっかりと売れる商品ができるから良いかなと考えた。
そうしてダンジョンまで俺は歩き始めた、レベルアップの概念は残念ながら俺にはないらしく魔物たちを倒しても強くはならないと言うのだ。
その代わりに強くなる方法は小説を書いて文字数を稼ぐ事、応援を貰うことそして何よりも星を貰うことによって強くなるのだ。
なので今回は完全にお金稼ぎまたは爬虫類関係のテイムを覚えているのでワイバーン辺りを仲間にしたいと考えていた。
だってワイバーンに乗って空高く飛んでみたいのは男なら一度は考えたことがあるでしょう!
今、それが現実になりそうになっているので俺はそれを期待しながら進んでいると途中で気になった場所を見つけた。
何か丘みたいになっていてあんな場所には何か宝箱とか隠されているイメージがあったので気になり向かって探して見ることにした。
そうしてしばらく探すとやはりあったと思いながら隠れていた宝箱を探し当てた。
やはりなと思いながら何か少しばかり換金出来そうなアイテムが入っているかなと思いながら宝箱を開けると中に入っていたのは予想していたよりも多くのアイテムが入っていた。
それにしても入っているとは思っていたけどそれにしてもここまで入っているとは思いもしなかったなと考えながら集めていた。
そう、一つの宝箱の中には多くのアイテムが入っておりそれだけでもかなりの量になってしまうのでこれ以上に持つとすると大変と言うか持ち帰れないと言う方が正しかった。
今回はダンジョンに向かうことは諦めて素直に手に入ったアイテムたちを持ち帰り始めた。
正直に言ってこれだけでもそこそこに大変である。特殊能力、収納があれば更に荷物が持てたと思うけど・・・
残念なことにそこまでの星はないのだけどねと一人でそう考えながら田舎町に戻るのだった。
そうして戻ってからすぐにエリーサさんのところに向かい手に入れたアイテムを売り始めた。
「それにしても早かったね、これほどに多くのアイテムを集める事ができるなんてもしかして何か加護でもあるの?」
「いや〜ある事はあるけどアイテム収集には何も使えない加護だよ。それにしてもこれぐらい集めたら大丈夫かな?」
「大丈夫大丈夫、むしろ僕が予想していたよりも多くのアイテムを持って帰ってきているからむしろ驚いているところだよ・・・さてと鑑定を始めるからね」
そうしてエリーサさんはアイテムを鑑定しながら俺に対して話していた。
「そう言えばさ、残したいアイテムを先程に聞いたのだけど・・・・もしかしてそれはシルヴィアさんにでもプレゼントするつもりなのかな?」
・・・・何で分かった!?俺は別にシルヴィアさんの事が気になっていると何も言っていないのにと思っているとその理由を話してくれた。
「だって明らかにシルヴィアさんの話をしている時だけとても嬉しそうにしているし何よりも遠くから見ていたけどシルヴィアさんに対する視線がとても熱そうに見えたからね」
それだけで分かってしまうの!?本当に商人ってやばいなと感じていた時にエリーサさんがある提案をしてきたのである。
それは今回で一番価値がある商品を無料で僕に渡す代わりにシルヴィアさんに関する情報を教えてあげると提案を出された。
一番価値がある商品をか・・・でもここはお金よりも欲しいかもしれないと考えた俺はその提案に乗る事にした。
するとエリーサさんはとても嬉しそうにしながら毎度上がりと言いながら受け入れて成立して俺は今回、一番価値があるやつを無料になったとはいえそれなりにあったらしく合計で1328ゴルトらしい。
ちなみにゴルトと言うのはこの世界のお金の単位らしい。
日本円で言うと1ゴルトで10円の価値と思ってくれたら助かる。
つまりは日本円だと13280円で日給ならそんなに悪くないお金になっていた。
でもここで今、泊めてもらっている場所のお金も支払いをしないとならない。しかも一日、200ゴルトなので6日間ほどは単純計算で行けるけど食事代も考えると・・・実際は4日間ほどであろうな。
・・・うん、異世界ファンタジーなのにお金に困る日が来るとは思いもしなかったよ。
それに昨日の分も払うとなると実際に住めるのは後、2日ほどしかないと言うわけだ。
もっとお金を集めないとならないなと思いながらしているとエリーサさんがそんなに暗い顔をしてせっかく色々とシルヴィアの情報を与えるのだから元気を出しなと言われた。
でも確かにそうかもしれない、ここから這い上がるのはそれはそれで楽しいからなと感じて気持ちを切り替えていくことにした。
それを見ていたエリーサさんがなら今日は酒場で料理を食べながら話をしないと誘われたので俺は喜んで受け入れて共に田舎町の酒場に向かうのだった。
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