第7話、理想のヒロインが目の前にいると何を話して良いのか分からないよね

そうして俺は言われた通りについて行って家の中に入りこれまでどの様にしていたのか詳しく聞かれて話していた。


「なるほど、なら貴方は違う世界から来たというのね。普通なら信じられないけど私達も似たような状況になっていますので信じるしかありませんね」


そうか、確かシャルロッテさんが言ってけど違う世界から呼び寄せたと言っていたからと思い出していた。


それでもハーフエルフたちはここに呼ばれて良かったですけどねと言っていた。


どうやら元の世界では住む場所も追われて苦労していたらしいけどこの世界に呼ばれてこんなに素晴らしい場所が手に入ってとても感謝をしていると言うのだ。


それは本当に良かったですねと言ってから話は進みしばらくは俺はこの家の一部で暮らしても良いことになった。


最も監視の意味でもあるけど助かりますと言ってからとりあえずこの町を歩いてみても良いですかとお願いをした。


警備していたハーフエルフたちは何もないけど騒ぎを起こさなければと言いながら付添人を付けて俺はこの田舎町を歩き始めていた。


いや〜ファンタジーだなと思いながら歩いて楽しんでいた。


漫画やアニメしか見たことがない景色がこうして見られるとはこれだけでも価値があると考えていた。


でも田舎町のハーフエルフたちはまだかなり警戒されて遠くからこちらを見守っていた。


誰か普通に話し掛けてくれるハーフエルフはいないのかなと思いながら歩いていると行商人らしいハーフエルフが俺に話して掛けてきたのであった。


「もしかして君が朝に噂になっていた人間さんかな?」


「うん?貴女は俺に対して怖いとは思わないのですか」


「そうだね、別に僕はしっかりと礼儀を守ってくれるなら種族的な差別はしない主義でね。逆に営業の邪魔をするなら同じハーフエルフでも嫌いだけどね」


このハーフエルフさん、完全に商売主義者の人だなと感じながらも逆に言えば商売とか応じて礼儀をしっかりとしてくれたら誰でも良いという訳かと思いながら俺も自己紹介をするのであった。


「そうですか、それと申し遅れました。俺の名前はトーシュエンと言います。見ての通りに人間なのですが出来る限りに親切に接してくれると助かります・・・それと近いうちにここで商品とか購入しても宜しいでしょうか?」


それを言うと行商人のハーフエルフが嬉しそうにして喜んでうちばかりを買ってくれると嬉しいですとしていた。


そうして名前はエリーサであると教えてくれて買い物をするなら是非とも私からお買い上げをと言いながら愛嬌よく見送ってくれていた。


あれ程に愛嬌が良いと確かにこの人から商品を買おうかなと思わせてくるからある意味に商いが上手いかもしれないなと感じて歩いていた。


それにしても本当に異世界の田舎町と感じでとても好きであるがギルドとか鍛冶屋とか無い施設があるなと感じていた。


ギルドは事情も教えてくれたから無くても当たり前だけど鍛冶屋はほしかったなと思っていた。


そうして最後に教会に来ていた、ここはこの田舎町唯一の純血なエルフがいる場所で人格者の聖職者だと言うのだ。


そしてみんなから信頼されているのでこの田舎町の責任者としてもしているらしい。


なるほどならしっかりと挨拶をしないとならないなと考えながら教会の扉を開くとそこには教会の中で祈りをしているエルフがいた。


このエルフが先程に皆が話していたエルフかと思って声をかけるのだった。


「すみません、お祈りをしている最中にお邪魔してしまいまして。自己紹介をします、俺の名前はトーシュエンと言います。しばらくこの場所でお世話になりますのでどうかよろしくお願いします」


出来る限りに嫌な気持ちをさせないようにして話しているとエルフの聖職者さんが優しそう声で振り向きながら話を始めていた。


「良いのですよ、そんなに気を使わなくても私の名前はシルヴィアと言いますので宜しかったら覚えてくれますと嬉しく思います、トーシュエンさん」


滅茶苦茶に聖職者さんだと思っているのに俺は別の事を考えていた。


上半身の服装と聖職の帽子とベールが組み合わさったやつでしかも帽子には花らしいものも着けている・・ストライク!!


そして胸は間違いなくDカップはある上に金髪のロングヘアーをしている・・ストライク!!


そして下半身もミニスカートと白いガーターベルトを身に着けてとてもエロく感じられる・・ストライク!!


俺の息子バッターアウト!!!


へへへ、中々にやるじゃないか。しかし、俺の恋心を倒すにはまだまだ及ぼないぜ。


そんな事を思って必死に抵抗しているとシルヴィアさんが俺の手を取ってから笑みを浮かべながら話しかけて来た。


「トーシュエンさん、これからよろしくお願い致しますね」


俺の攻撃が終わってその裏の回でシルヴィアさんが俺の恋心と言う投手の球を見事に先頭打者ホームランを打たれました。


シルヴィアさん・・貴女の魅力は野球の○谷選手でも言うのですか!!!!


いきなり先頭打者ホームランって聞いていませんよ!?どうするのですか、滅茶苦茶にこのエルフと縁があれば良いなと思っていますけど実際問題にあのどのヒロインとの縁なのかは分からないから。


滅茶苦茶に付き合いたいけどこの田舎町の責任者という事は人気もあるしそんな人と接していたら間違いなくハーフエルフたちから信じられない嫉妬を受ける事になると感じていた。


少なくても逆の立場なら絶対に許さないからな、俺がそうなら相手も同じ事をしてきても何もおかしくはないと考えていた。


それなので少しばかりお礼をしてから距離を離れてから会話をしていた。


「あの〜ここで暮らしていくには何をすれば宜しいでしょうか?シルヴィアさんは責任者だと聞きましたので是非とも教えてくれると助かります」


絶対にシルヴィアさんに少しでもいいように見せたいので迷惑を掛けたくはないとして真剣に尋ねた。


そうして俺はシルヴィアさんからこの場所でやってほしい事とやってほしくはない事を教えてもらってからその日はそのまま立ち去った。


そうして少しばかり教会から離れてから付いてきているハーフエルフたちに話しかけていた。


「いや〜話では聞いていたけど想像以上に綺麗な聖職者のエルフさんでしたね」


「まあな!シルヴィアさんは本当にハーフエルフでも差別をしないようなエルフだから。そんなシルヴィアさんだからみんなは従っているですよ」


確かにあれ程に人格者でありながら美貌を持っていればそれは付き従おうとするよねと納得していた。


それにしても本当にアニメみたいな二次元が実在するなんてやはり異世界に来たのだなと改めてそう感じるのであった。

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