冷めたハーブティーのうた

流音

第1話

ゆらゆらと

マグカップの上を漂っていた湯気は

何処かに漂流してしまったのだろうか

ただただ冷めた

ハーブティー

少しだけシナモンの効いた

それは

今日の自分への労いと

明日の自分への鼓舞と


だけれども

冷めてしまった

それは

もう

どうでもいいや

なんて

思わせるから


温め直すのも億劫な自分

それが嫌だとか

それが自分なんだとか

別に強い意志を持っている訳ではないけれど


もう戻らない

ゆらゆら湯気

あたたかなハーブティー

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冷めたハーブティーのうた 流音 @mamehanata

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