一般通過弟子「あの人はやばい」
-新宿第1ダンジョン-
【キキーッ!!】
「はい到着15分48秒!」
「サンキュダニエル、これ終わったらす●家行くか?奢るけど」
「お、マジで?行くいくー」
「おっけ、じゃとっとと終わらせるわ」【ガチャ】
さてと…あぁー…他の同業者も来てるわ来てるわまるで食べ放題だな、AAランクの冒険者からの救援ともなればこれだけ人が動くんかねぇ?バカだから分かんねぇけど……まぁ取り敢えず門番君に聞くか
「おーっす
「あっ!田中さん!待ってましたよ~!今回結構熱いッスね!現状AAAクラスのダンジョン災害指定が入ってますよ!」
「わーお、AAAクラスって、何が出たのさ?」
「知能持ちの大型竜人種が本来の出現区域である深層から外れた中層付近に出現、現在救援としてダンジョン配信者の雪月ライトさん率いるパーティが撤退と地帯戦闘を繰り返して何とか対処中、んでこれまでの犠牲者は推定で3桁オーバーって所っすかねぇ…」
「知能持ちの大型ってマジ?そりゃAAAも有るわ、てか1000万じゃ割に合わない案件じゃねぇか」
東京の奴ら…知能持ちでAAAなら助けるだけでも倍は居るだろうに…民間だからって随分格安にしてくれたなアイツら……後で社長に文句言ってやろ
「あぁ、また上から格安で来させられたんスね…」
「後で社長に文句言ってくるわ、んじゃ最新の地図貸は有る?」「もちろんあるッスよ!」
「ん、サンキュ…出現階層のページは?」
「126ページにあるッス」「おっけ……よし、大体わかった、んじゃあとっとと飛んで潰してくるわ、情報統制はよろしく~」
「…常々思うッスけど田中さんってそれだけ便利能力あって強いなら民間の救助会社員じゃなくてダンジョン探索者の方が稼げるんじゃないスか?」
「俺、目立つの嫌なんだよね、昔のやんちゃがバレるとヤバいから…」「そうスか…」
「んじゃ行ってくるわ、『飛べ』…」
【ビュン!】
「やっぱあの人おかしいわ…てか今回大丈夫かな…配信写ったら間違いなく目立つ事になるけど…」
「まぁ大丈夫か!」
━━━━━━━━━━━━━━━
-新宿第1ダンジョン地下49階-
『ほう…まだ立ち向かって来るか、塵芥共が』
「くっ…」
「ライトぉ!そろそろこっちもキツイぜ!タケもそろそろ中毒症状がではじめてる!」
「ごめんライト君…これ以上は死ぬかも…」
「……ゲン!タケ!お前らは先逃げろ!」
「なっ!?でもお前今日プロポーズするって」
「あっ…ゲン君それ…」
「こんんんのバカゲンっ!?それ配信中言うなって言ったよなぁ!!?」
・草
・キェェェェェェ!!!
・あっユニコーンが爆発した
・あぁぁ!推しの嬉しい知らせと今から死ぬかもしれないって悲しい知らせで情緒がこわるる~!
🔧・はぁ!?
・マネージャーさんも知らない奴だったんやね
・にげて!しんじゃやだやだやだydやだ!
『逃がすと思ったか?』
【ドカアアアン!】
「ぐわあああ!?」「ゲン!?」「ゲン君!?」
『この程度か…まぁそこそこ楽しめたぞ、塵芥にしては良くやったな』
(ち、畜生…!今まで舐めプしてた訳かよ…!)
『楽しませてくれた礼だ』
「ッ!?動けない!!?」「うわあ!?」「ガッ!?」
『痛むまもなく最大火力で消し飛ばしてやろう』
「ガアアアアアア!!!!」
「タケ…ゲン…お前と冒険出来て俺は良かったぜ…出来れば結婚式にも来て欲しかったが…」
「ライト君……僕も良かったよ!また…また来世で!」
「ライト…俺もだぜ!死ぬのは怖いが最後位は笑っててやるよ!また来世で会おうぜ!」
「あぁ…2人とも…また…来世…らいぜで…!うぅ…!」
(まだ死にたくねぇ…アカネへのプロポーズだってまだだし師匠の足元にすらまだ見えてねぇ…なのにまだ…まだ死にたくねぇよ…うぅ…)
『終わりだ…消し飛ぶが良い』
「ガオオオオオオオオ!!!」
「…助けでぐれ゛…師゛匠゛…゛!゛」
「呼んだか?」
「……え?」
「『守れ』」
【ドカアアアアアアン!!】
『何…?』
「よっす久しぶり、直接会うのは10年振りって所か?しっかし随分と変わったな」
「し、師匠…!う、うわああああん!!」
「おい亀甲縛りのまま泣きじゃくるなおめぇ顔良いのに台無しじゃねぇかよ、てかお前そろそろ三十路近いだろ」
「怖かったでず師゛匠゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!゛!゛!゛!゛!゛」
「うわ自力で拘束解きやがった」
「びぇぇえええん!!」
「はぁ…おーよしよし良く頑張ったな…」
「ぐず…うぅ…!」
『貴様…我を無視とはいい度胸だな…』
「なぁトカゲ野郎、知ってるか?」
『ト、トカゲだと…?』
「こいつは俺が中学ん時にダンジョンに無理矢理連れ込んで鍛え上げた…まぁ弟子だな」
『は?』
「んでその弟子ここまでされちゃ俺も堪忍袋の緒に結構来てんのよ」
「だからよぉ…」
「馬鹿らしく命で返させてもらうぜ!!」
「『砕けろ』!ついでに『圧縮』!」
『ガァッ!?馬鹿な!!この我が!?』
「弾けて消し飛べ!魔力波ぁぁぁぁ!!!!」
『グワーッ!?』
【ドカアアアアアアン!!!】
「けっ!汚ぇ花火だぜ!」
「……へへっ…やっぱり師匠はすげぇや…」
「ほら、セツ…と同行者2人、『回復』」
「うわっ!?」「なっ!?傷を一瞬で…!」
「ほれ、これで動けるだろ?あそうだ、乱入する時高圧電流叩き込んで配信?のドローンぶっ壊したから後で弁償するわ、すまんな、俺も目立つ訳にゃいかんのや、勘弁してくれな」
「え!?あっ…はい」
(やべぇ…あのドローン絶縁体仕様の高級式の耐電ドローンだよ…もしかして……)
・ワッツ?
・ダレナンダアンタイッタイ!?
・大型竜人種を一撃!?
・可笑しい…幻覚かな?
・おいこれAAAAAオーバーはあるだろ!?
・しかも回復も防御も可笑しくなかったか!?
・何だこの器用全能!?
・と言うかこの人中学ん時ダンジョンに連行とか言ってなかった!?
・未成年の違法ダンジョン潜り…ッテコトォ!?!!
(ギャー!?ガッツリ写ってるー!?こ、殺される…!師匠に殺される…!)
「あー師匠…」「ん?どしたセツ?」
「ごめんなさい…ドローン壊れて無いです、今配信切ります…」【ピッ】
「…………セツ」「し、師匠?」「間違いは誰にでも有る事だ」「師匠…」「それはそれとしてよくもやってくれたなセツ?」「師匠!?」
(終わった……!!)
「はぁ…取り敢えずお前ら3人」
「「え?」」「師匠…?」
「ウチの会社で話しよやあ…!!」
【ニチャアァァァ】
「「「ヒィっ!?」」」
【ピッ】
「ダニエル!問題発生!一旦会社に人連行する!」
『オッケー!座標送るからそこに飛べ!』
「オッケ!後でガソリン代奢ってやる!」
【ピッ】
「じゃあ3人共、大人しくついてきてくれれば痛くしないからついてきてくれ、な?」
「「「はい!!!」」」「よろしい、んじゃ行こうか」
━━━━━━━━━━━━━━━
株式会社ライトニングダンジョンレスキュー
総社員数4名の零細を超えた零細の民間ダンジョン救助会社、創立する時偶然にも田中父経由でスーパーチート持ちのバカ主人公が送り込まれて来たおかげで社員数4名でも余裕で回せてる、その代わり主人公が辞めた瞬間に経営が終わる。
時部社長
考え無しに起業したうつけもの、偶然にもチート主人公が来たおかげで経営状態がL字上昇、求人募集を常にかけているが驚くべき事に全く増えない。
経営センスは終わってるがチート主人公パワーで何とかなってる、いなけりゃとっくに破産してる。
元AAAランク冒険者
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