第27話謎の部屋
一人になった私は死体の数の確認から始めた。確認した死体には保存魔法をかけ、状態の悪化を防いだ。次に発火の原因を調べることにした。特に怪しいことはなく、ワイル先輩の言った通り、魔法での発火の可能性が高いと思われる。そう考えた矢先、少しの違和感を感じた。
(ん、なんだろう……なんか違う匂いがある。)
それは、初めて嗅ぐ匂いで、特別嫌な感じはしないがどこか気になる。そんな香り。その香りは一つの道のようにどこかに続いているようだった。私は悩んだ末にその匂いを辿ってみることにした。その先には一つの扉があった。どこか怪しく思いつつもドアノブをひねる。当然だがそれは普通に開いた。暗く、小さい部屋だった。部屋の隅にはソファにテーブルがあり、ソファの上には可愛いクマさんがいた。部屋の隅には全身鏡がおいてある。どこか不気味な雰囲気の部屋だった。部屋を見ていると、後ろから声がした。
「だれかいるの?」
それは私と同じくらいの年頃の少女だった。
「あなたは?」
そう聞かれて私は戸惑う。何を思っ
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