嘘だ!!!!!!!

クライングフリーマン

嘘だ!!!!!!!

 ================= だいたいフィクションです ============

 嘘だ!!!!!!!

 その小男は言った。

 その男は、いつも言われる通りに行動した。

 ハーフの女の子と「できちゃった婚」をした。

 女の子は、小男の妻になり、入籍した。

 それなのに、『めおと別別姓』賛成派にされてしまった。

 事務員は言う。「パンPのことですから。パンPのことは、パンPで決められないから、あなた方が決めてあげるのです。あなた方に影響はありません。伊須賀総理の娘さんは、嫁いだ先の姓になるのです。貴方の娘が嫁いだ時も、別に名字をどうするか迷わなくていいのです。髙室の方々は名字がないのですよ。」

「じゃ、どう変わるの?」

「『事務局』、詰まり、事務省の貯金が増えて、その利息が、貴方達にも入ります。」

「パンPも貯金増えるんだね。」

「違います。パンPの預貯金は金融機関の分だけ。『政治階級』の者の預金はありません。」

「じゃ、結婚する時、パンPは、戸籍に何か『まる』つけるの?」

「そうです。戸籍の鼻孔欄2に『別姓配偶者有無』が増えます。」

「じゃあ、手続き簡単だね。戸籍の書類、作り変えるの大変だね。」

「戸籍謄本だけです。新しく入籍する人は、『まるつけたい人だけ』まるを付けるのです。もう新しくする必要はありません。既に『LGBT段取り法』が出来た時、鼻孔欄1が付いています。違う性別のスポーツしたい人や、違う性別のお風呂に入りたい人は、そこにまるをつけます。」

「経費、大分かかった?」

「ほんの100兆円です。事務省の貯金が増えました。パンPに関することですから、税金で賄えます。浪費税が増えるだけです。『パンP』は、決めて貰った通りに受け止めればいいのです。『政治階級』は、決めてあげるのです。『社会保障』とは、『政治階級社会保障』のことです。とやかく言う人がいますが、間違いではありません。勘違いです。」

「ふうん。」小男は納得した。

「あ、そうそう。今度、僕の『番』だよね、総理大臣。いつから?」

「伊須賀総理が辞められてからです。それから相殺選挙が行われます。もうメディアには『根回し』してあります。伊須賀総理は、『貴方の為を思って』引き延ばししてくれたのです。」


 後日、相殺選挙が行われ、小男は困った。

 会見時、書類の『振り仮名』が、『老眼』でよく見えないのだ。

 メガネは嫌いだし、伊須賀総理も既知害総理もメガネで揶揄われたから、かけたくないのだ。

 会見が終った後、メガネを置いて来たトイレに行くと、メガネはゴミ箱の中にあった。

 割れていた。そして、レンズには目玉を描いた跡があった。


「気分転換に、『夜の夜景』、観に行こう。」


 メディアが煩いから、飛行機に乗った。

『卒業したことになっている』学校に行って来た。

 帰って来て、小男は驚いた。


 総理代臣は、別の者に決まっていた。

 嘘だ!!!!!!!

 その小男は言った。

 その男は、いつも言われる通りに行動したのに、と思った。


 嘘だ!!!!!!!

 その小男は言った。

 彼の席は、机は、椅子は、もうどこにも無かった。

 自宅に、引っ越し屋が運んだそうだ。名前がマジックで書いていたから。


 ―完―



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嘘だ!!!!!!! クライングフリーマン @dansan01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る