異世界ひとり飯

わたる。

異世界転生スローライフ当選通知

「おめでとうございます、五郎丸様。あなたは異世界転生によるスローライフの抽選に当たりました」


そういうのって、抽選で当たるものなのか。


五郎丸篤(ごろうまる・あつし)は、ぽかんと口を開けたまま、その言葉を反芻した。

さっきまで、病院の白い天井を見上げていたはずだった。静かな午後、娘と孫の泣き声を遠くに聞きながら、「まあ、こんなもんだろう」と思って目を閉じた記憶がある。


……そして今、目を開けたら、真っ白な世界だった。


足元には影もなく、上下もわからないほどに光が満ちている。

その中央に立っていたのは、まるで神話から抜け出したような女性だった。

淡い金の髪が風もないのに流れ、背中からは透きとおる羽。白磁のような肌に、微笑みを浮かべた唇。


──誰がどう見ても「女神です」と名乗りそうな風貌だ。


「……はぁ、それは、どうも」


力の抜けた返事が、空間にやけに響いた。

女神はそれでも微笑みを崩さず、柔らかく頷いた。


「五郎丸篤、享年八十八歳。長患いもなく、穏やかな大往生でした。あなたのような“生を味わい尽くした魂”は、次の世界でも幸福に暮らす権利があります」

「権利、ねぇ。……ずいぶん大仰だな」


五郎丸は頭をかきながら、ゆっくりと腰を伸ばす。

死んだあとの体とは思えぬほど軽い。肩も膝も痛くない。思わず、ほう、と息を漏らす。


「スローライフってのは、冒険とか、戦いとか、そういうのじゃないんだろう?」

「はい。戦わず、穏やかに、自由に暮らす人生です」

「いいじゃないか。……冒険なんて、若い連中がやればいいさ」


軽く笑う。

彼の声には、長い年月を生きた人間の乾いた温かみがあった。


「そうだねぇ……私は旅先の飯が好きだったんだ。よく家内と海外に行ってね、現地の食事が楽しみだったもんだ。スパイスの香りや、知らない野菜の味、ああいうのが好きでね……。そういう暮らしを、不自由なく出来たりも、するのかね?」


女神の瞳がきらりと光る。

彼女は手を差し出し、空中に淡い光の書類のようなものを浮かべた。


「ええ、もちろんです。でしたら──あなたには“強運”の加護を与えましょう。どんな街でも、必ず良き出会いと、美味なる食に巡り会えるでしょう」


「強運、ね。……ふふ、それはいいじゃあないか」


五郎丸は目を細めて笑った。

だが女神は、そこでひとつ指を立てる。


「ただし、戦闘能力はほぼゼロです。魔物や賊に遭えば、逃げるしかありません」

「構わんよ。胃袋が無事なら、それで十分だ」


その言葉に、女神は一瞬目を丸くし、それから静かに微笑んだ。

淡い光が世界を満たし、温かな風が頬を撫でる。


「それでは──あなたの旅路が、豊かな香りと味わいに満ちますように」


女神が指先をひらめかせた瞬間、足元が光に包まれていく。

まるで春の日差しの中に沈むように、体が溶けていく感覚。

五郎丸は一瞬、懐かしい何かを思い出した。


「……家内にも、食わせてやりたかったな」


小さな呟きが、白の世界に吸い込まれる。

その声を最後に、五郎丸の姿は光の粒となって消えた。


次に彼が目を覚ますとき──そこは、剣と魔法の異世界だった。






目を覚ますと、見知らぬ天井──。

だが、不思議なことに、五郎丸はすぐに「ここは宿屋の一室だ」と思い出した。

思い出す、といっても記憶をたどるような感覚ではない。

まるで、“この体”の記憶が自然と頭の中に馴染んでいるようだった。


粗削りな木材で組まれた天井。

壁には乾いたハーブの束が吊るされ、窓辺の白いカーテンが柔らかい朝風に揺れている。

陽光は暖かく、かすかに焦げた木の匂いと、石鹸のような清潔な香りが漂っていた。


──どうやら、長旅の途中で宿を取った直後らしい。


「……ここが、異世界ってやつか」


低く呟いて、五郎丸は身体を起こす。

シーツは麻布でざらつくが、洗い立ての香りがして悪くない。良い宿なのだろう。

腰や膝の痛みもなく、体が軽い。


部屋の隅に、楕円形の鏡が掛けられている。

ふと気になって覗き込むと、そこに映っていたのは──


金糸のように輝く髪、澄んだ碧眼。

白磁のような肌、そして長く優美に尖った耳。


「……これは、あれか。エルフ、という種族だな」


五郎丸は思わず鏡の中の顔をまじまじと見つめる。

20代後半から30代前半くらいの、端正な青年。

穏やかな表情の奥に、どこか人生を知っているような静けさが宿っていた。


──それにしても、“エルフ”とは。


五郎丸は少し笑って、腕を組んだ。

自分は決してオタクではなかった。

だが、子供や孫が夢中で見ていたアニメやゲームを、隣で一緒に眺めていたものだ。

彼らが「この耳の長いのがエルフっていうんだよ」「魔法が使えるんだ」と誇らしげに語るのを、酒を飲みながらうんうんと聞いてやった記憶がある。


「……なるほどな。あの子達が好きだった“ファンタジー世界”ってのは、こういう感じかね」


軽く頷きながら、五郎丸はシャツの裾を整え、立ち上がる。

白い寝間着代わりの麻シャツに、粗布のズボン。

足元には革靴が揃えて置かれていた。


窓の外からは、石畳を行き交う馬車の音、呼び声、そして──


香ばしいパンの匂いが漂ってくる。


「……おお、パンの匂い。空腹が刺激されるじゃあないか」


自然と胃が鳴った。


窓辺に寄ると、朝日が差し込む通りが見える。

白い煙を上げるパン屋の煙突、焼きたての籠を抱えた少年、街角で呼び込みをする行商人。

どこを見ても、まるで絵画のような光景だ。


「……まさに異世界、というやつか。これは俄然楽しみになってきたぞ」


五郎丸は大きく伸びをして、静かに息を吐いた。

枕元には小さな鞄が置かれている。

中を確かめると、古びた紙片や小さな石、錆びた金属片のようなものが丁寧に詰められていた。


──どうやらこの身体は、「旅をしながら歴史を収集する学者」らしい。

そして、遺物を鑑定してもらうためのギルド登録証も入っていた。


「学者、か。……ふふ、旅をして飯を食って生きるには、ちょうどいい肩書きだな」


五郎丸は満足げに笑い、腰に小袋を下げた。

中には金貨が数枚。旅の足しには十分だ。


「さて──まずは腹ごしらえだ。飯を抜いて考えごとなんぞ、ろくな結果にならないからな」


支度を整え、白い麻のシャツの裾をきちんと腰に入れると、五郎丸は階段をゆっくりと降りた。

階下の1階には朝日が差し込み、木の床や柱を金色に照らしている。

焼き上がったパンの香ばしい匂いがふわりと漂い、木の香りと混ざり合って心地よく鼻腔をくすぐった。


「おお、これは……」


宿の大きな鉄板の上では、黒く香ばしいパンが焼かれ、湯気がふんわり立っている。

隣の鍋ではハーブが浮かんだ澄んだスープが静かに煮えており、小皿には色鮮やかなチーズが並ぶ。

窓から差し込む朝日で湯気が黄金色に輝き、壁に吊るされた乾燥ハーブの影が揺れている。


女将がにこやかに近寄ってきた。

柔らかく温かい笑顔で、細やかに朝食を整えてくれる手つきは、長年の経験を感じさせた。


「よく眠れたかい、学者先生?はい、お待たせしました。旅の朝はしっかり食べて体力つけないとねぇ」


五郎丸は淡々と席に着き、パンを一口かじる。

外は香ばしくパリッとしているのに、中はふんわりと柔らかい。

噛むたびに小麦の甘みがじわりと広がり、思わず目を細める。


次にスープを口に含む。

温かさが喉を通り、ハーブの清々しい香りが鼻をくすぐった。

塩味は控えめながら、素材の旨みを引き立てる絶妙な塩梅だ。


チーズを小さく切ってパンと一緒に口に運ぶと、濃厚な香りがスープの爽やかさと混ざり合い、口の中で絶妙な調和を作り出す。


「……これはいい。人生の最期に食った味よりも、豊かかもしれんぞ」


ふと脇に置かれた鞄のことを思い出す。

羊皮紙に筆記具、印章、銀貨、そして小さな遺物──。

この身体には、旅をしながら歴史を収集する学者としての記憶も組み込まれていた。


「旅をしながら歴史を収集する、学者……か」


五郎丸は少し笑みを浮かべ、パンをもう一口かじった。

外の石畳に行き交う人々の足音、馬車の軋む音、鳥のさえずりが混ざり合う朝の街。

香り、音、光──全てが、これから始まる異世界でのスローライフを予感させた。


「さて──朝飯を済ませたら、まずは街を歩き、遺物の鑑定だな」


五郎丸は椅子から立ち上がり、肩を軽く伸ばした。

まだ眠気の残る頭が、朝の空気でシャキッと冴え渡る。

新しい一日の始まりに、胸が少し高鳴った。


鞄からギルドの登録証を取り出す。


【ゴローマル・アッシェル】


苗字が名前になったのか、それともこの世界も日本と同じなのだろうか? という疑問を浮かべながら、五郎丸は朝の光を浴びる。

荷物を整理し、羊皮紙や小物、古びた指輪や石の遺物を丁寧にまとめる。

これらを街の鑑定所に持ち込み、価値を見極めてもらうのだ。


石畳の道を踏みしめると、木の香りと焼きたてパンの匂いが混じり合い、異世界の朝の活気を肌で感じる。

角を曲がると、重厚な木製の扉の前に辿り着いた。

扉には小さな金属のプレート──「鑑定所」と刻まれている。


五郎丸はゆっくりと扉を押し開けた。

重厚な木の香りが鼻腔をくすぐり、薄暗い室内には紙巻きの書類と古書の匂いが混ざり合って漂う。日の光は小さな窓から斜めに差し込み、埃の粒子を金色に輝かせていた。


カウンターの向こうには、細い眼鏡の奥で瞳を光らせる鑑定士が座っている。

五郎丸は落ち着いた足取りで近づき、身分証を差し出した。

「こちらを鑑定して頂きたい」

その声は静かでありながら、確かな存在感を帯びている。


鞄をカウンターに載せると、重みで木板がかすかに軋む。

革製の鞄の蓋を開けると、中から銀貨、古びた指輪、魔力を帯びた小物、そして石の遺物が姿を現した。

それぞれが微かに光を放ち、空気に触れるたびに小さな振動のような魔力の波動が広がる。


鑑定士は眼鏡越しに鞄を覗き込み、瞳が一瞬で大きく見開かれた。

「こ……これは……! 何という……!」

思わず手を伸ばしかけ、しかし慌てて自重する。


五郎丸は手際よく、遺物をひとつずつテーブルに並べる。

銀貨は手のひらにずっしりとした重みを感じさせ、表面の古びた刻印が細かな歴史を語る。

石は日の光を受け、七色の光を部屋の薄暗さに反射させる。

魔力を帯びた小物は微かな振動とともに、空気を震わせるような存在感を放つ。


鑑定士は息を呑み、手はわずかに震え、額には冷や汗が滲んだ。

「これほど価値のある品々を……まとめて……!?」

「全部買い取れなければ、また別の町で依頼しますが、いかがでしょうか?」

「お、お待ちください……!!」


微かな光が揺れる部屋の中で、五郎丸は一つ一つの遺物を確かめるように見つめ、鑑定士の動揺を静かに観察する。

この静寂の中、魔力の波動は空気に溶け込み、まるで遺物たちが自身の価値を語るかのように光を揺らす。


鑑定士は計算と書類を何度も見比べ、声が震える。

「こ、この石の希少さと来たら……!?

 いったいあなたは……い、いや、聞いたことがございますぞ!

 エルフの学者、この遺物の数々……噂に聞く、アッシェル様では!?」


─アッシェルが苗字のようだ。五郎丸は軽く微笑む。

どうやらこの世界でも、彼の存在は一部で知られた学者らしい。

有名すぎるのは困るが、名前が知られているだけで、今後の旅において少なからぬ利点になるだろうと、五郎丸は静かに思った。


鑑定の末、五郎丸の手元には、想像を超える量の銀貨と貨幣が足りずに同等額の金塊が渡される。

その重さと冷たさが、手のひらに確かな現実感を伝えてくる。


「……おお、これはしばらくの間、飯には困らないな」


少し驚きつつも、五郎丸は満足げに肩に鞄をかけ、店を後にした。


外に出ると、街は穏やかな陽光の中で輝いていた。

木組みの家々、石畳を行き交う人々、馬車の車輪が石に擦れる音──すべてが生き生きとし、異世界の息吹を伝えてくる。


街路を少し歩くと、広場に人が集まり、色とりどりの屋台が軒を連ねていた。

木製の屋台には、鉄鍋や陶器の皿、干した香草や果実が並ぶ。煙と香ばしい匂いが立ち上り、通りは活気にあふれていた。


「よし、少し早いが、昼飯と行こうか」


五郎丸は鞄から銀貨を取り出すと、まずは肉の串焼き屋に向かう。

店主は笑顔で肉を炭火にかざし、香ばしい煙を立てる。

看板には見たことのない不思議な動物の姿。


「おや、初めてかね?これはロムの肉。少しクセがあるが、脂が甘いぞ。パンに挟んでも美味いし、酢漬けの刻み葉と一緒に食うのも格別さ!」


五郎丸は頷き、一串を受け取る。

口に運ぶと、脂の甘みと柔らかい肉質が舌の上でほどける。

どこかで食べたことのある風味──そうだ、これはラム肉の味に似ている。炭火で焼いたラム串だな。


次に目に留まったのは、果物を売る屋台。色鮮やかな球状の果実が籠に山盛りになっている。

店主はにこやかに説明する。


「らっしゃい!これはこの地方でよく採れるリップルの実だよ。生でも焼いても食べられる不思議な果実だ」


五郎丸は恐る恐る一口かじる。

甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がり、何とも懐かしい感覚──リンゴとオレンジを足して二で割ったような味。


「なるほど、やはり異世界でも、味覚は通じるものだな。美味いぞ」


さらに進むと、干し魚や香辛料を並べた屋台、見たことのない野菜を売る屋台も目に入る。

五郎丸は手に取って、店主との会話を思い出す。


「これは初めて見る…魚かな。名前は?」

「ビルドス。茹でると甘みが出て、炒めると香ばしいんだ」

「なるほど、食べてみよう。茹でたものと、炒めたもの、どちらも一皿ずつ」


茹でたほうには何かのタレがかかっていて、口に含むと、ほのかな苦みと甘みが絶妙に混ざり合い、昔、祖母が作ってくれた煮付けの味を思い出させる。炒めた方は中華炒めを彷彿とさせた。


「うん、うん、どれも美味しいぞ」


五郎丸は屋台をひとつひとつ回り、あれこれ注文していった。

肉、魚、果物、野菜──その一つひとつが、店主の笑顔と説明、香り、色、音を伴って五郎丸の五感を満たす。

広場の中央、石畳の上に腰を下ろすと、手元にはずらりと料理が並ぶ。


「……さすがに、大変なことになってしまったな」


五郎丸は苦笑いしながら、一品目の肉を口に運ぶ。

噛むたびに屋台の店主との会話が脳裏に浮かぶ。

聞いたこともない名前の食材でも、口に入れれば不思議と記憶の味と結びつく。

まるで、異世界の食べ物が前世の思い出を優しく呼び起こすかのようだった。


煙と香草の匂い、喧騒、子供の笑い声や馬車の軋む音。

五郎丸はそれらを全て感じながら、異世界の朝を味わい尽くしていく。

初めての旅先の屋台での食事──それは、静かだが確かに、五郎丸にとって生きている喜びのように感じられた。


だがしばらくして、広場の石畳の上に並べた料理の山を見下ろし、五郎丸は小さく溜息をついた。


「……さすがに買いすぎたか」


炭火で焼かれた肉の香り、ハーブの香るスープ、彩り鮮やかな果物、野菜の香ばしい匂い──その全てが朝の光に照らされて、いっそう食欲をそそる。

だが手元の料理の量は、さすがに一人で食べるには過剰だった。

胃はすでに満腹を訴えている。

さて、どうするか……

そのとき、ふと脇を通りかかった子供の視線に気がつく。

肩をすぼめ、目を大きく見開き、口元を指で押さえたまま、料理を見つめている。

五郎丸はにこりと笑った。


「よかったら、食べるかい?」


手を差し伸べると、子供は恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに料理を受け取った。

その様子を見た周囲の子供たちも、わらわらと集まってくる。

「僕も!」

「わたしも!」


次第に、子供たちの親たちも寄ってきて、五郎丸の周囲に輪ができた。


「まあ、これはありがたいねえ。太っ腹なお方だよ」


五郎丸は肩をすくめ、軽く頭を下げて応じる。


石畳の上に置かれた料理を分け与えるうち、誰もが笑顔になり、自然と会話が生まれる。

香ばしい肉の匂いが漂い、ハーブの爽やかさが鼻をくすぐる。

子供たちが果物の甘みで目を輝かせ、親たちはスープやチーズを頬張りながら、「美味しいねえ」「朝から贅沢に過ごしちまった」と口々に言った。


五郎丸のエルフの容姿──長い耳、金髪碧眼、整った顔立ち──に加え、落ち着いた雰囲気と優しい微笑みは、町の住人たちの心にあるわずかな警戒心や疑念を自然と溶かしていく。

加えて、転生で手にした"強運の加護"が、周囲に「ただの善意の旅人以上の存在感」をもたらしていた。


笑い声と食べ物の香りに満ちた小さな広場は、ひとときの祝祭のようになった。

五郎丸自身も、子供たちの笑顔と親たちの和やかな会話を聞きながら、満足そうに頷く。


「うん……旅の最初の宴は、なかなか悪くないぞ」


やがて、子供たちが満足し、親たちが礼を言い、空になった皿と笑顔だけが残る。

五郎丸は鞄を肩にかけ、立ち上がる。

朝の光に照らされる街並みを眺め、広場の賑わいの余韻を胸に刻みながら、彼は再び旅の道を歩き出した。


「さて、次はどんな飯と出会うのか……」


街の喧騒を背に受けながら、町外れの街道へ足を踏み出す。

遠くには緑の丘と、朝露に光る草原が広がる。

木々の葉が風に揺れ、小鳥のさえずりが爽やかに耳をくすぐった。


鞄の重みとともに、大金を手にした安堵。

体に染みる朝の空気。

旅の一歩一歩が、新しい世界での確かな生活の始まりを告げていた。


エルフの学者ゴローマル・アッシェルの異世界スローライフは、こうして静かに、しかし確実に始まったのだった。

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異世界ひとり飯 わたる。 @yamasorakakeru

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