スペックと写真
帰宅して夕飯の準備に取りかかる。お夕飯ビーフシチューにする。お鍋のシチューをことこと煮込んでいる時間、手持ち無沙汰になりキッチンに持ち込んだスマホを開く。
「あ」パピ美さんからLINE来てる。
LINEを確認して思わず「うおっ」と小さく呻いてスマホまで落としそうになった。
LINEには
《青葉健太郎 26歳 関西有名私大卒 176センチ ab型 資材を扱う会社の営業担当 実家暮らし 妹が二人いてとても面倒見が良い あなたのこと話したら興味示してるみたい》相手のスペックとゆるいパーマの髪に丸メガネをかけた細身のスーツを着てピースしてる華やかな男の写真が届いた。
ええ…どう返信したらいいの。
狼狽えているわたしに追い討ちをかけるようにパピ美さんからLINEが入った。
《よければあなたの写真も送りたいな。2枚くらい写真貰ってもいい?》
「…」
パピ美さんと明日のシフト被ってたな。やっぱいいですと流して気まずいのは嫌だな。それに…こういう風に紹介される経験したことないからちょっと楽しい。
わたしは写りの良い写真を2枚送った。
《あなたの写真見て、ぜひ会いたいだって。連絡先交換したいって言ってるけど大丈夫そう?》寝る前にまたパピ美さんからLINEが届いた。ひとつ返事でOKした。
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