6.固有魔法検査

検査が終わり食堂に向かうとアミーナとカール、そして中東系の男女2人が同じ席に座っていた。

注文の仕方が分からなかったので、とりあえずキョロキョロしながらアミーナの元に向かった。

「アミーナ」

「!びっくりした、ユウキ検査終わったの?」

「ああ、固有魔法も分かった」

「あ、本当に!すごい!どうだった?」

「アミーナ?」

固有魔法の話にどっぷりと浸かる前に対面の男女に遮られた。


「ごめん、サジャ、ジャスミン。こちらは私が召喚したユウキ。ユウキ、この2人はサジャとジャスミンよ」

俺が軽く手を挙げるとと、2人も手を挙げて挨拶を返してくる。

「それよりユウキ」

「ふふふ、気になって仕方ないみたいなアミーナ。席譲るから使って」

「え、でも」

「いいから気にするな、召喚魔法使いと召喚物はパートナーとして共闘するんだろ?早い内にお互い慣れといた方がいい」

「うーん、そうねそしたらお言葉に甘えるわ」

「おう、そうしとけ。ユウキ、アミーナを頼むぞ」

「力は尽くす」

何がやれるか分からないのに適当に請け負うのもよくないだろう、そう思い適当に返しておいた。

苦笑いする2人が立ち去っていく。

「そういうことなら僕も先に演習場に行ってるよ。」

「悪いなカール」

「大丈夫だよ、それより演習は気をつけてね」

「今日は出番無いと思うけどな」

「うん、そうだと僕も思うけどね…」

そう言い残すと、カールは立ち去っていった。

横を見るとそわそわしているアミーナがいる。

散歩に行く前の犬みたいな気配に苦笑しながら検査結果を伝えた。

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