伝説のゴールド免許ドライバー

【本編】1832文字

　昨日は午前中に車の免許の更新に行ってきた。そして午後に在宅ワークをした。

　俺は19歳の時に車の免許を取った。そして現在29歳だから今回が人生で3度目くらいの免許の更新だった。

　俺は人生で車は無事故無違反だから【ゴールド免許】という称号が与えられている。

　ゴールド免許と聞くと、俺に畏怖を覚えるほどの感嘆を皆さんは抱くかもしれないが、実際のところは、俺のゴールド免許は凄くも何ともない。単純に20歳以降の俺が仕事辞めて引きこもりになって運転する機会があまり無かったから、勝手にゴールド免許になっていただけの話だ。

　実際、俺は1人暮らしを始めてから1度も運転していない。つまり4年以上は車を運転していないことになる。

　5年ぶりに免許を更新したのだが、5年前と今の俺の顔が違い過ぎてヤバい。5年前はガリガリなのに、昨日撮った免許の写真はめっちゃデブだった。金正恩を彷彿とさせるほどだった。

　5年前の免許の俺は普通にイケメンだった。しかし今となっては金正恩だ。こんなんじゃ「令和の大文豪」じゃなくて「北の大将軍」だ。

　あと、5年前よりハゲが着実に進行していて、泣ける──。“ショーシャンクの空に”よりも泣ける。なんで29歳でハゲなきゃいけねえんだよ。この世は不条理に満ちている。なりたくもない発達障害（ASD）を抱え、22歳でアルコール依存症と診断され、気分変調症になり、ついでにハゲ＆デブって、どうなってんだよ俺は。もう俺は終わっているのか？　俺は始まる前にオワコンになるのか？　俺の人生はまだ始まってすらいねえんだよ……。俺は北朝鮮に興味ねえんだよ。

　時の流れは俺をどんどん劣化させていく。“令和の大文豪”を“北の大将軍”へとランクダウンさせるほど、時の流れというのは残酷なものなのだ……。

　そんな話はどうでもいい。

　道を開けろ、俺が通る！！！！（首都高）

　俺は首都高速道路を10000キロで駆け抜ける。

　俺は今そんな気持ちですわな。免許の更新を終えて俺は絶望的な気持ちになっている。と言ったらウソになる。別に絶望してない。本当に絶望してたら自分のことを金正恩とか言わないから。

　でも5年前と昨日撮った俺の免許の写真が別人すぎて、面白い。ほんとはみんなに見せたいくらいだ。

　ちなみに俺の愛車はジムニーという軽自動車だ。四角いフォルムが可愛い。

　ちなみに俺は最近n度目の断酒をしており、1週間近くシラフだ。

　◆

　最近の俺は全てどうでもいいという感じになりつつある。

　他人を救えるのは、自分を救える奴だけだという事に最近気づいてしまったからだ。

　他人を救いたいなら、まず自分を救えよ。だから俺はまず自分の人生を救う。

　俺は泣いてる奴らを救いたい。

　でも俺には救えない。

　泣いてる奴を救うどころか、泣かせることしかできない。何故なら今の俺は「令和の大文豪」ではなく「北の大将軍（金正恩）」だからだ。まず自分の人生を救うなら、俺は自分の体形から抜本的に改革していくべきだろう。

　まあ俺は今後も基本的にリアルの車を運転することはないだろう。運転するとしたらマリオカートくらいだ。今後もゴールド免許で生きていく。

　あと俺は普段自分のことを「令和の大文豪」と呼ぶが、実際のところはあんまり文豪じゃないです。文豪だという事を否定はしないが、果たして俺が「令和」という巨大な看板を背負っていい器なのかは分かりません。

　とりあえず今のワイは「令和の大文豪」じゃなくて「北の大将軍」なんや。

　ワイは無力や……。

　ものごっつ無力。

　◆

　あと最近メジャーリーグ（アメリカのプロ野球）のポストシーズンが面白い。

　俺も大谷翔平になりたいなあ。

　なんで俺は大谷翔平じゃなくて金正恩なんだろう。

　人生って不平等だよな？

「お前がデブになったのは自己責任だろ」

　って言われたら返す言葉が無いけど……。

　◆

　あー。金曜日の労働が終わった。

　土日はアパートに引きこもる。俺には予定が無いからね。

　まあ仕事（作業所）が在宅だから、平日もアパートに引きこもってるんだがな。

　人生、暇だな。

　でも結局引きこもってるのが1番俺の心が安定する気がする。

　外は刺激が強すぎる。

　◆

　あと俺、実は先月、消えたくなって「いのちの電話」に電話を掛けた。

　でも、いのちの電話なんかより、T君という男友達とLINEでビデオ通話してた方が救われた。

　ありがとうT。これからもお互いよろしく。持つべきものは友だなあ。

　あと、俺はあまり暗いことはカクヨムに書きたくない。

　ではみなさん、また近いうちにカクヨムでお会いしましょう。

　終わり