十二月十八日
目を開けたくない。何も聞きたくない。水すら口にするのを躊躇う。
五感が、そこにある感覚全てが私をここにとどめる鎖となり杭となり重りとなっている。
胎児のようにうずくまった為、両の膝に生暖かい空気を感じた。それすら否定に思える。
肉体とは感覚を束ねる物理的な拘束の正体であり、私という連続性が存在するための条件である。
私は私からそれらを手放したい。
呻く私の口からは、相変わらず生暖かい空気が漏れ出していた。それは肉体の正常な稼働を示している。いつ何時も途切れることが無い故、当たり前であるかのように思われている。
異常である。
ことこの個体においては尚更である。この拒絶を魂と呼称するなら、私はすでに魂と肉体が乖離している。
私は終了するべきである。
私は終了するべきである。
私という連続性は途絶えるべきである。
この個体は死ぬべきである。
遺書か、手紙か、その類 ナモカ @suzukinamoka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。遺書か、手紙か、その類の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます