十一月三日
夏が開け、秋になりました。
紅葉は至る所で踊っていて、その音楽が混ざり溶け合った混沌をもって秋を形作っていました。
いつもより鮮やかで灰を被った赤は、絶えず私の視界を流れていきます。
どうして私はここに生まれなかったのでしょう。
あの空を泳ぐ鰯雲になりたい。
木の実をいっぱいに頬張る栗鼠になりたい。
月光に照らされる芒になりたい。
冷たい空気が部屋に流れ込むごとに、私の関節は冷たく強ばります。それは身動きが取れないほどに苦しく痛いものでした。体を起こして窓を覗くのも億劫なときは、ただじっとして想像の中の秋に思いを馳せることにしています。
私は澄んだ青空の元で静かに眠っていて、芝生を背中に感じながら紅葉が散るのを待っています。夕日の落ちない黄味がかった夢に住んでいました。
しかし私はここで猫の鳴き声に目を覚ますのです。自分の世話はいいですが、猫たちの世話はしてやらねばなりません。こうして朝を迎えるのです、
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