第2話 思わぬ大役
幾名かの夜勤明けの文官が、進む先々で道を開けて両手を袖に収めて頭上に高々と掲げて拝礼の姿勢をとる。
天井の高い
最奥に一段高く設えられた
背後には
そんな
「
優しい
「はい、お父様」
「これより、孫
そこで
「
「
「そう、今回向かう先は正にその屋敷となるじゃろう。今は引き払って施
「せ、施
「そうじゃ、
「は、はい! お父様」
(えっ? や、ヤバッ。 昔から立ち居振舞いがスマートでカッコ良い施
なにやら挙動不審な動きと共にモジモジしだす
「
「お父様! あたしにお任せくださいませ」
「じゃが、
「大丈夫ですわ! い、いえ大事なお役目とあらば、あたしだって
しかし今は、その感情すらも
「これより使者を迎え入れる。
入れ替わるように
やがて
その
正装である真紅の
丸太のような足が
「お久しぶりでございますな、
「いやお主と私の仲ではないか、以前のように
「
「こちらは孫
直ぐに文官が
「
両者の口元に笑みが零れたかと思うと、隣からトンでもない声が響いてきた。
「ふぅわわわ、くっ、
***
【人物註】
・陳武:字は「子烈」。官位は別部司馬。寿春県に赴き孫策に出仕。不敗の精鋭部隊を率いる。
【用語註】
・別部司馬:別動隊の指揮官。信頼できる者を充てることが多い。
・義侠団:「義侠」は義を重んじ弱きを助ける理念。義侠の理念と精神をもつ集団。
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