番外編 授業 1・2時間目

え〜…これより魔法学の講義を行う。


私はこの講義を受け持つことになった教授の銀丸ぎんまるリルハだ。


さて諸君。君たちは魔力というものについて何処まで深く知っているかな?


………


ふむ。どうやら一般常識程度の知識もないようだな。


では仕方ない。一から説明していこう


魔力というものの基本的な話をしよう。


まずざっくり言うと魔力とは7種類に分類可能な肉体に宿るエネルギーだ。


この魔力が宿る種類と総量には個人差があるが必ず男性よりも女性の方が総量が多くなる。


学術的に定義されているのは

属性が

火・水・風・土・光・闇・特殊

の7種類

魔力は

平均的な成人男性の魔力量を1としている。

そして魔力の多い男が大体10。

平均的な女性が300

魔力の多い女性なら30000以上にも到達するだろう。


ちなみに私はその30000以上の魔力を持っている


そしてこの魔力を使って力を行使する事を魔法と呼ぶ。

さて、この魔法は2種類あるが、流石に答えられるよな?


「はい!」


生徒NO.507番、答えは?


「基礎魔法と固有魔法ですわ!」


正解だ。この2つの魔法は言ってしまえば誰でも使えるか、自分にしか使えないかだ。


基礎魔法は基本火・水・風・土4種の属性魔法で、ある程度誰でも使える魔法の事を指す。これは男でも多少の努力で最低限は使えるようになる。


この魔法学で教えていく事になる魔法だ。


そして固有魔法は本人の性格や出自、遺伝などの個人形成の中できる魔法で、これは同じタイプにはなっても完全に一致することはない。

まぁ、才能がモノを言う魔法だ。

そもそも魔力が最低10以上はなければ発現すらしないがね。何故かこれを聞くと毎回男共は悲しそうな顔をする。そう悲観することでもないと思うんだがな。


まぁ言葉だけで言っても分かりづらいだろうから、わかりやすく私の固有魔法を見せよう。的は…適当な人形を使うか


的殺す銀の弾丸キリング・シルバーバレット


ズガァァァァン!


ガヤガヤ…

「人形が…跡形もなく消えましたわ」


まぁ、こういう事が出来るようになるというわけだな。

こういう固有魔法に関してはなんとなくの感覚でやるしかない。名前をつけてやって自分の使いたい魔法をイメージするとやりやすくなるぞ。


キーンコーンカーンコーン


おっと。今日はもう時間のようだ。


基礎魔法の事は次回の授業にしよう


――


それじゃ、今から魔工学の講義をするよ


僕はこの講義を受け持つことになる、技羅きらヴァンだよ。


君たちもECMAの有用性は知っての通りだと思うけど、そのECMAは100年前狂気の博士と呼ばれる不死ならずマッド氏の手によって製作されたものでね…


おっと、ここからは歴史で関係ない話になるね。


さて、このECMAは男性用と女性用があるのは知ってると思うけど、この2つは全く別の発展を遂げたんだ。

男性用は装備としての発展性を

女性用は武器をより扱いやすくするために発展させていったんだ。

具体的には男性用には色々と種類があるだろ?

そうだな…この中でメジャーな3種がわかる人は?


「ハイ」


生徒NO.774番 答えは?


「魔人型・トロール型・アニマル型です。」


正解!

じゃあこれの特徴は?


「魔人型は等身大サイズで動きやすさや武器防具の汎用性が高い事、トロール型は20〜30mのサイズにして攻撃・防御に特化させている事、アニマル型はそのモチーフにした動物でそれぞれ異なりますが、特殊な動きをするタイプが大半を占めます」


お見事!

どうやら予習はバッチリみたいだね


じゃあ今度は女性用の特徴について聞いてもいいかい?


「女性用は本人の魔力に特化させた形であり、これと言った括りを作ることが出来ないものですね。基本的には本人の適性に沿ってオーダーメイドする形が多く、その特徴から多くの資金が必要になるため平民では使わない人が大半を占めます」


完璧だね。

とまぁ、この様な特徴があることは分かってくれたと思う。

これから先の僕の授業ではこのECMAを実際に制作・使用する方法を教えていくことになるね。

携帯工房がある子にはその携帯工房で作れる武器とかも教えていこうと思ってるよ。


キーンコーンカーンコーン


今日はもう時間みたいだね。次の授業は実際に簡単に作れる武器の作り方を教えていくよ。それでもここの購買で売ってる武器よりは使えると思うけどね。

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