第2話 プロローグ2女 神と未来

次に目を覚ましたとき、未来の目の前には美しい女性が立っていた。


「生き返ったの?」

「いえ。あなたは、お亡くなりになりました。未来さん」 

「ええと、ここはどこ?」

「ここは、神様のご都合の場所ですよ!」

「あれ?私は、やっぱり、死んだんだ」

「そうですとも!未来さん、しっかりとお亡くなりになりました!」

「あれは、やっぱり夢だったのかしら…」

今も今際の際の夢が続いているのだろうか?

「これは夢ではありません」

「あなたは誰?」

「あなた方の言うところの神だと思ってもらって構いません」

「宇宙人の次は神様ですか?」

「何か言いました?」

「いえ、何でも。それで神様が私に何の用ですか?」

レイリアは微笑みながら未来の言葉に応える 

「あなたの素晴らしい行いに感動して、わたしはあなたに新しい人生をプレゼントすることに決めました!異世界の貴族の令嬢として生き返るのです!」


レイリアはじっと見つめ、その表情に疑念が浮かんだ。

「うーん…何かおかしいわね。死んだはずのあなたにこんなに生命の輝きが…気のせいね。うん、そうよ。だって死んでるんですもの」

レイリアは自分に言い聞かせるように首を振り、明るい声で続けた。

「さぁ、転生、転生!新たなる世界へ旅立つのです」

未来はその言葉に戸惑いながらも、再び命を得ることに対する感謝の気持ちを感じた。

「でも、私はどうやって…?」

「心配しないで。私が与えるスキルで、なんでもできる! なんにでもなれる! 輝く未来を抱きしめて。

異世界の貴族令嬢、しかも公爵令嬢、国王の次に偉い貴族です。人生の勝ち組です!あなたは、世界一の才色兼備の美少女として転生します。婚約者は、イケメン王子様という特典付きです!」

「なんか、俗っぽい神様。大丈夫かしら?まさか転生詐欺?」

「ありません。大丈夫です。そんなことありません。なぜなら私は神様ですから!」

「そうね、神様なら大丈夫ね。でも、何故かそこはかとなく心配なのはなぜかしら?」

「絶対大丈夫!なぜなら、私は、神様だから!」

「…まさか、なりすまし神様?」

「いえいえ、本物です!ほら、この神々しいオーラを見てください!」レイリアがポーズを取ると、きらきらとした光が彼女の周りに現れた。未来はその光景に少しだけ安心しつつも、まだ半信半疑だった。

「まあ、いいわ。とりあえず信じてみる。でも、もし何かおかしいことがあったら…」

「大丈夫、大丈夫!新しい人生を楽しんでください!さあ、行ってらっしゃい!」レイリアの手が未来の額に触れると、再び暖かい光が彼女を包み、新たな世界への転生が始まった。

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