第9話 キャラクターの作り方。考え方。
――ちょっとまってくれ!
この話は日記と制作論及び、進捗ノートの延長線上に過ぎない。
もちろん! 制作論が読みたいのならこのまま進んでくれ。
物語が読みたいなら別の作品を読んでくれ。
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では続きをどうぞ!
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個人的なキャラクターに関する考え方の一部を紹介します。
よく娯楽に関しては食べ物、ひいてはラーメン等に例えて話をするんですが、創作におけるキャラクターの構造もそれらによく似ているなと日頃から思っています。
人間には味覚と言うものが存在しており、甘味、塩味、辛味、苦味、酸味、それに加えて日本人特有の旨味という計六種類があります。
キャラクターを構成する要素もこれらの味覚に対応していると僕は考えています。平均値が無味と仮定して、それから±で外れていくとそれぞれの要素、味付けが強くなるという考え方で捉えてください。
【甘味】 純粋なキャラクターの見た目の良さ。外見的な魅力。視覚という感覚から脳にダイレクトに届く刺激。甘さの度合いは個人差がある。身長や体重など、平均値から外れれば外れる程甘くなるという考え方。魅力を司る。
キャラクターを作る事に関して言えば、落差を生み出してくれる極端な醜さも【魅力】の一つだと僕は考えています。
【塩味】 人間に必要な栄養素、ミネラル。キャラクターに付随する役柄、間柄、職業などの属性を司る部分。ヒロインで言うならば【姉、妹、義理の母】等に該当する。【例文】義理の妹からしか得られない栄養がある。など、盛れば盛る程しょっぱくなる。共感性や好感性などを生み出してくれる。
【辛味】 純粋な刺激。実際は味ではなく痛み。キャラクターの肉体的豊満さ。つまりエッチな肉の量。(贅肉、筋肉を含む)程よい辛さは個人差がある。ドーパミン受容体が死ぬと要求する量は青天井になる。魅力を司る。
【苦味】 キャラクターの持つ暗い過去と背景。復讐を目的とする者、過去に悲惨な目に遭った者、様々な闇がキャラクターに一味加えてくれる。ギャップを生み出す力もここから生まれる。共感性を司る。
【酸味】 キャラクターの持つ長所と短所。内面的な特徴。性格。組み合わせる事で無限の食欲を生み出すアクセント。所謂ひとつの内面的魅力。主に共感性、好感性を司る。お前の事をもっと知りたいと思わせる力。
【旨味】 キャラクターの明るい過去と背景。人物を構成する歴史。人生。魅力、共感性、好感性を全て含んでいる。強い旨味は毒性を孕んでいるので、盛り過ぎると制御できなくなるので注意。いわゆる設定の量と深堀り。噛めば噛む程味が出る。昆布はお湯が沸騰する前に取りだそう。
あくまで僕が考えている事柄であり、これが絶対的な正解、真理という訳ではありませんが、この様にキャラクターの構造を分類して考えることが出来ます。
とにもかくにも、自分が認識しやすい形で分類する。この作業はとても大事な事だと思っています。
あなたは、自分な好きな味付けばかりでキャラクターを作っては居ませんか? 僕はそうです! 好きなように作れ! ただ、自分の好きな味は他人も好きとは限らないという話です。味付けは大事。
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