第14話:妹VS村人!毒舌と誤解の大乱戦
昼下がり。
屋台にズラリと村人たちが並んでいた。
「呪術の球をもう一度!」
「聖なるソースを我らにも!」
相変わらず誤解全開。
俺は鉄板を温めながら、ぼそり。
「……毎回思うけど、なんで普通に“美味しい”って言えねぇんだろな」
その横で、妹が腕組みして睨む。
「まったく、バカばっかりね」
【誤解コメディ】
村人A「妹様も呪術に心酔されたか!」
村人B「毒舌=呪文の証だ!!」
「はぁ!?ただの事実を言っただけでしょ!!」
「毒舌とは愛の誓い!」
「違うわぁぁぁ!!」
妹はさらにキレた。
「アンタら、味もわからずに“呪術”だの“供物”だの言ってんじゃないわよ!」
村人たち、ビクッ。
「……ほ、本当は……おいしいと思ってます……」
「最初からそう言いなさいよ!!」
場がシーンとする。
俺はぽつり。
「……お前、案外いいこと言うな」
「なっ!?べ、別にアンタを助けたわけじゃないから!」
顔を赤くしてそっぽ向く妹。
姉はニコニコ。
「まぁまぁ、仲良しですねぇ!」
「仲良しじゃないっての!!!」
【鉄板ギャグ】
村人が恐る恐る鉄板を触る。
「こ、これが真実の熱か……」
――ジュウウウ!!
「あちちちちちち!!!」
妹が即座に一喝。
「学習しろバカ!!」
→ さらに鉄板に手が当たり、二人同時に【あちちちちち!!】
村人大爆笑。
【ギャグ爆発シーン】
群衆が盛り上がりすぎて、ソース壺が倒れる。
――ドパァァァッ!!
屋台の屋根までソースまみれ。
村人全員が「甘じょっぱい呪いだぁぁ!!」と転げ回る。
俺は頭を抱えた。
「……なんで毎回屋台が戦場になるんだよ……」
夜。
姉と妹が並んで座っている。
妹はまだ不機嫌そうに腕を組むが、ほんの少し口元が緩んでいた。
ユウタは小さく笑いながら、鉄板の上で丸い球をひっくり返した。
「……にぎやかだな。食って騒ぐ、それだけで十分だ」
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