【Natsumi's side】
「仲良かったの?」って、秋穂は言った。
あの時の、少しだけ拗ねたみたいな、迷子みたいな顔。忘れられない。
私が、あの子にあんな顔させちゃったんだ。
あの時と同じだ。
私が先頭に立って、勢いだけで突っ走って、結局めちゃくちゃになる。
期待に応えようとして、全部壊した。
あの体育館の冷たい空気。もう二度とごめんだ。
……なのに秋穂は、何も言わずに隣を歩いてくれた。
ごめんね、秋穂。そして、ありがとう。
もう間違えない。
次は、私がちゃんと、君の道を照らしてあげる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます