3










「なんだね?」



「ボクに何か用かな?」



「ボクと彼の幸せなひと時を邪魔しないで貰いたいんだが?」



「ほう」



「そうか」



「キミらはボク達の邪魔をするというんだね?」



「まったく」



「度し難い」



「ほら」



「キミからも彼らに言ってやってくれ」



「ボクらの邪魔をするな⋯⋯ーーと」



「この世界にはボクとキミの2人だけでいい⋯⋯ーーと」



「他の何者も必要ないのだ⋯⋯ーーと」



「うんうん」



「やっぱりそうだね」



「キミもボクと同じ気持ちだね」



「こんなにもボク達は心が通じあっている」



「ボクらの間に言葉は必要ないね」



「ボクはキミで」



「キミはボクだ」



「ボクらはふたりでひとり」



「ボクらはひとりでふたり」



「そこにはもう境界線なんてないんだ」



「ふたりの線が重なり合って、混じり合い、絡まりあってボクらは存在している」



「まあ」



「キミらには到底、理解出来ることではないのかもね」



「別にどうでもいい」



「キミらの考えなんて知らないよ」



「興味もない」



「ボクの世界の中心はボクなんだ」



「そこに必要ないんだよ」



「消えてくれよ」



「ボクらの邪魔をするなよ」



「失せろ」



「ほら」



「彼だってこう言っているだろう?」



「んーーー?」



「キミらは何を言っているんだい?」



「彼の声が聞こえないのかい?」



「おかしな話だ」



「彼はこんなにも饒舌だ」



「おかしい」



「おかしいねぇ」



「耳に病気でもあるのかな?」



「診察をオススメするよ」



「そして、そのまま消えてくれ」



「ボクらの視界に入らないでくれ」



「まったく」



「幸せなボクらの語らいに割り込む無粋な連中だね」



「そろそろいいかな?」



「キミらと不毛なやり取りをしているほど⋯⋯」



「ボクらは暇じゃないんだ」



「さて」



「次はなんの話をしようか」



「ふふふっ⋯⋯」



「またその話かい?」



「まったくキミも物好きだね」



「いいよ」



「キミの為ならば」



「何度でも話してあげるよ」



「ふふるっ」



「あはっ」



「あははハハハハハハハッッッ!!!」








「あはははははははははははハハハハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAhahahahahahahaッッッ!!!!!!!!!!!」


























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魚を耳元で食べながらペラペラと語り出すイカれ狂ったマッドな彼女 助部紫葉 @toreniku

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