第16話

とうとうイベント開催の日を迎えた。

アラタは万全の状態で星屑の勇者達にログインする。

既にかなりのユーザーが集まっているようで同接数を確認すれば過去最高の数字を記録していた。

「さてさて。作戦は考えてきたけどどうなることやら・・・」

アラタの作戦としてははじまりのコロニー周辺を避けある程度離れた位置で宇宙海賊を狩る予定だ。

その理由ははじまりのコロニー周辺は混雑し宇宙海賊の奪い合いになるだろうと予想しているからだ。

後、もう1つ目的がある。

はじまりのコロニー周辺に出る宇宙海賊は小型艦が中心だ。

はじまりのコロニーから離れれば中型艦に乗る宇宙海賊も出てくる。

宇宙船のサイズによって獲得ポイントも変わってくるため中型の宇宙海賊を中心に狩ることでポイントを荒稼ぎする作戦なのだ。

アラタは自身の乗る高速巡洋艦ステラのステータスをチェックする。

どこも問題はなく、AIの操る9隻の高速巡洋艦ステラも問題はない。

そんなことをしている間にイベント開始のカウントダウンが始まっていた。

アラタはカウントが0となると同時にはじまりのコロニーを飛び出して目的地に向かう。

進路上に邪魔な宇宙海賊が現れるが最低限の攻撃で沈めそのまま通り抜ける。

レーダーをちらっと見れば後方では多くのプレイヤーが団子状態となり混乱しているようだ。

アラタとしては巻き込まれなくてほっとする。

最高のスタートを切ったアラタは目的の場所まで移動して宇宙海賊を狩りはじめた。

小型船に乗る宇宙海賊が中心ではあるが次から次へと宇宙海賊が現れる。

イベントということで枯渇しないようにリポップ速度が早められているようだ。

休む時間は取れそうにもないが獲物が枯渇する心配をしなくていいのはアラタとしては歓迎するところだった。

AIは疲れを知らないしアラタとしては小型船の宇宙海賊が相手ということでかなり余裕がある。

結局、アラタはイベントの終わる時間まで休むことなく宇宙海賊を狩り続けた。

「ふぅ。これだけ狩れば大丈夫だろうけど結果はどうかな」

アラタははじまりのコロニーのドックに戻り運営からの通知を待つ。

10分ほど待つと運営から結果が送られてきた。

結果としてはアラタは他のユーザーを突き放しての1位だった。

「よしよし。作戦通り」

アラタはガッツポーズを取りながら続きを読む。

報酬としては1億クレジットに加えイベント限定品を1つ選べるようだ。

リストを確認しつつ何を選ぶか考える。

限定品ということだけありどれも魅力的な物が揃っていた。

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