第17話
アラタはイベント限定品のリストを眺めつつ何を選ぶべきか考えていた。
その中にサポートAIという文字がある。
「サポートAIか・・・。ずっと1人っていうのもな・・・」
1人での作業は苦にならないとはいえ、話し相手がいれば心労はかなり変わるような気がする。
サポートAIもいくつか種類があるようでその中にナナという文字が見えた。
1年間アラタの相手をしてくれた案内役のナナを思い出す。
思い返せば愚痴やら悩みを色々聞いてもらったものである。
「名前は一緒だけど違うよな」
そうは思いつつもアラタはサポートAIのナナを選択した。
手元には1枚のディスクが現れる。
「これを入れればいいのかな?」
アラタはディスクを挿入する。
すると船の画面にインストール中の文字が現れる。
インストールはすぐに終了して気がつけば隣に美少女が現れていた。
「やぁやぁ。久しぶりだね」
そう言う美少女は聞きなれた声で話しかけてくる。
「本当にナナ?」
「そうだよ。1年も一緒に居たのに忘れたなんて言わないでよね」
「僕ももう1回会えて嬉しいよ」
「それにしても君。ぼっち街道を突き進んでるね」
そう言われて今までの行動を振り返ってみる。
他のプレイヤーは組んで色々遊んでいるというのにずっと1人で行動してきた。
同伴する船も制御はAIだ。
「そうは言われても・・・」
「君。リアルでもぼっちなの?」
「そうだけど・・・」
「なるほどねぇ。まぁ、今後は私がいるし!」
「そう言えばサポートAIって具体的には何をしてくれるの?」
「んっ?知らずに選んだんだ。船の操船から戦闘までしっかりサポートするよ」
「それって自分がいる意味ある?」
「あるある。サポートAIはプレイヤーがいないと何もできないから」
「そうなんだ」
「それで、今後の予定は?」
「イベントの為に船の購入は見送ってたけど戦力の増強かな」
「なるほどねぇ。悪くないんじゃない?それで船は何を買うの?」
「やっぱりステラかな」
「バランスもいいから悪くない選択肢だけど他の船には興味なし?」
「小型艦は買う気になれないし船速とかも揃えたいからね」
「なるほどねぇ。カスタム次第では化ける船だから反対はしないよ」
アラタは現在の持ち金で買えるだけの高速巡洋艦ステラとAIを購入した。
その数は20隻にもなった。
「さてと。しばらくはAIの育成かな」
「AIへの指示とかも手伝うから期待してて!」
ナナはそう自信満々に胸を張っている。
プログラムとはいえ、少々目のやり場に困ったが操縦に集中することで誤魔化した。
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