アレ？ 俺の事、好きって前いってなかった？

第1話 アレ？ 俺の事、好きって前いってなかった？

“アレ？　俺の事、好きって前いってなかった？”

私は会社が一緒の男性社員の男性にこう言われた。

元々、“自分にやたらと自信があるのか？　

自分は女性にモテると思い込んでいる面倒くさい男なの！”

まあ、この言葉は？　“ウチの女性社員なら誰にでも言ってる

言葉みたいなんだけどね！”

それに、この男性社員の口癖らしいわ。

“アレ？　俺の事、好きって前いってなかった？”

ただただ、私からしたらウザい言葉で嫌いな言葉だわ。

・・・そもそも、女性社員の殆どが素敵だなと想っている

男性社員が他に居て、全くこの男性ではない！

だからこの言葉を言われると、凄く迷惑というか？

“特にこの素敵な男性社員の前では絶対に言われたくないの！”

この男性社員はバカだから！　何処でも関係なく言いたくなったら？

直ぐに言葉にして言っちゃうのよ！

ホント迷惑な男よね。

だから、私の職場の後輩の女の子に、このバカ男性社員は皆が

憧れている別の男性社員の前で、“あの禁断の言葉を言われていたわ！”

『”アレ？　俺の事、好きって前いってなかった？“』

『えぇ！？』

『あの二人？　付き合ってたっけ？』

『熊野さんって、池谷さんの事が好きだったの？』

『そうなんだ。』

『“お似合いだね！”』

『・・・・・・』

・・・この後、後輩の女の子はずっと仕事が終わるまで泣いていたわ。

これでワタシは、あの素敵な男性社員から嫌われたと。

もう“恋愛対象から外されてしまったわ”とワンワン泣いていたのよ！

私だって！　この後輩の女の子と同じ立場に立たされたら？　

やっぱり泣いていたと思う。

デリカシーのないあのバカ男性社員をどうかしたい？

“こうなったら？　転勤させる？”

ただの、会社の社員がそんな権限はないし。

それか？　ウチの女性社員の女の子と本気で付き合わせるか？

“そうそう、一人だけ！　変わってる女の子が居てね。”

その女の子だったら？　“このバカ男性社員と付き合ってくれるかも！？”

でも？　その女の子が嫌だったら？　

そう想うと、なんだか勇気が出ない！　

やっぱりやめた！

私がいろいろどうしたらいいか一人考えている時、まさか、、、！？

＊

あの素敵な男性社員が、ウチの会社の受付の女性と付き合ってる

事が分かったの。

“嘘でしょ？　嘘だと言ってよ！“

しかも？　うちの会社の女性社員の中で、“一番キレイな女性だし！”

言葉も丁寧で、そんな“美男美女のカップル”ってある？

まるでドラマや映画の世界じゃない！

“美男子とブスのカップル”だってあってもいいんじゃない！

世の中に、“ドラマや映画の世界は存在しないんだと思い知らされたわ！”

現実は厳しいのね！

イケメンには美女！　ブ男にはブス女。

そんな現実！　消えてなくなれ！！！

私だけがそう思っていると想っていたら、、、？

次の日、会社でその事を他の女性社員に話すと？　

みんな同じ事を想っていたらしいの！

こうなったら？　私はあのバカ男性社員と付き合ってもいいやるか！

だんだん、考え方が崩壊してるのが分かるの！

やっぱり、冷静になって考え直した方がいいわね。