第さん話 グルメかダイエットか

かすみ

「ねぇねぇ、旅の楽しみと言ったら、」


雷人らいと

「グルメでしょう!」


莉奈りな

「食いしん坊だよねぇ。」


萌音もね

「わたしも賛成。」


武佐士むさし

「地元の名物とか。」


雷人らいと

「では、AIに聞いてみよう。」

「目的地周辺のグルメは、、、。」


かすみ

「なになに、クレープ屋さん、ういろう屋さん、シュークリーム屋さん、、、、

なんか、スイーツが多いね。」


雷人らいと

「スマホ覗くなよ、かすみぃ。」


かすみ

「なによ、ケチね。」


萌音もね

「うん、うん、スイーツ尽くしもいいよね。」


莉奈りな

「でも、ちょっとカロリーオーバーが心配。」


武佐士むさし

「でも、サイクリングって、すごくカロリー消費するから、

少し食べすぎても大丈夫だよ。」


莉奈りな

「それ、ほんとう!?」


武佐士むさし

「ほんと、本当。

ロードレースの選手は、1日に8,000キロカロリーとか消費するよ。」


かすみ

「その数字、おかしいよ。

成人男性の平均的な摂取カロリーは、1日に2,200キロカロリーだって。」


莉奈りな

かすみちゃん、今度は萌音もねちゃんのスマホを覗いてる。】


武佐士むさし

「そうだよ。だからツール・ド・フランスとか、

レース中には、高カロリー食を食べながら走るんだよ。」


雷人らいと

「あっ、動画で見たことある。

走りながら食料を受け取って、背中のポケットに突っ込んでた。」


武佐士むさし

「なーんだ、ゲーム実況ばかりかと思ったら、

いいもの見てるじゃん。」


雷人らいと

「見直したか、武佐士むさし

俺は、広く深く知識をあつめて、

いつかビーチューバーとしてデビューするんだ。」


かすみ

「配信者で成功する人なんて、ほんの、ほんの、ひと握りだよ。

雷人らいとには、無理無理!」


莉奈りな

かすみちゃん、ちょっと言い過ぎ。】


雷人らいと

「へへぇんだ!サインが欲しいなら、今のうちだよ。」


莉奈りな

雷人らいとくんも負けていないな。】


かすみ

「お前のサインなんか、いらんよぉ!」


莉奈りな

かすみちゃぁぁーん、そこまでにしておこ。】


萌音もね

「ねぇ、ねぇ、ねぇ!消費カロリー、

サイクリングは、1時間あたり約500キロカロリーだって。

ランニングだと、約550キロカロリー。」


一同

「へーえ。」


莉奈りな

【みんなが注目。萌音もねちゃん、グッ!ジョブ。】


萌音もね

「ベスト3スリーは、ねぇ、

第3位、水泳は、約600。

第2位、縄跳び、約650。、、、」


かすみ

「だ、第1位は!?」


莉奈りな

【みんなが注目。萌音もねちゃんは、ちょっと恥ずかしそう。】


萌音もね

「だ、第1位は、階段ランニング、約800キロカロリー!」


雷人らいと

「か、階段ランニング!?」


莉奈りな

「しんどそー。」


かすみ

「やりたくねー。」


雷人らいと

「なぁんだ、自転車、大したことないじゃん。」


武佐士むさし

「自転車がすごいのは、ここからだよ。」


莉奈りな

武佐士むさしくんは、ちょっと意地になっていないか?】


武佐士むさし

「サイクリングも、『ヒルクライム』って言って、

階段登り的なのがあるんだよ。」


かすみ

「それ知ってる。富士山登るヤツだよね。」


莉奈りな

「渋峠を走るアニメ見たことある。」


武佐士むさし

「通だね、莉奈りなちゃん。

渋峠は、国道最高地点だよ。標高は2,000メートル以上あるよ。」

「まあ、自転車は、上り坂か平地か、向かい風か追い風か、

のんびり走るかガシガシ踏むか、

条件が変われば消費カロリーも変わるよ。」

「500キロカロリー、って言うのは、

平地のサイクリングだな、きっと。今回みたいな。」


莉奈りな

「走り方次第なのね。」


武佐士むさし

「でもね、自転車がさらにすごいのは、ここからだよ。」


莉奈りな

【まだハードル上げるのね。】


武佐士むさし

「サイクリングってさ、1時間2時間ぶっ通しでしても、

結構いけるんだよ、バテることなく。」


かすみ

「えー、それは武佐士むさしが鍛えてるからでしょ。」


莉奈りな

かすみちゃんの言う通りだ。】


武佐士むさし

「そんなことないよ。

自分のペースさえを守れば、

結構、ぶっ通しで長い時間走れちゃうんだよ。」

「縄跳びや階段ランニングで、1時間ぶっ通し、って、

絶対無理でしょ!」

「スタミナ切れ、よりもひざや足が痛くなって、

続けられなくなるよ。」

「その点、自転車は体に優しい。

体重の負担が一箇所に集中しないから。」


かすみ

「そうか、実際の運動時間も考えたら、

自転車は確実に大きな消費カロリーになるのね。」

「今回も片道4時間の予定だっけ。」


莉奈りな

「AIの解答は、1時間あたりの消費カロリーだったもんね。」


武佐士むさし

「AIを使いこなすには、そう言った条件も含めて、

うまい回答を引き出す、

質問文にも、ひと工夫が必要だ、って親父が言ったいたよ。」


かすみ

「そうか、国語力が問われるのね。」


雷人らいと

「、、、そうか、掛け算すればいいんだ。


莉奈りな

【ワンテンポ遅れてるよ、雷人らいとくん。】


かすみ

「頭いいね、雷人らいと!」


莉奈りな

【あーーーウィンクしたよ、かすみちゃん!】


雷人らいと

「ば、バカにするな、かすみ 晴子はるこ!!」


かすみ

「フルネームありがとう、シロイ・ライトくん!」


雷人らいと

白井しらい 雷人らいとだ!!ワザと言うな!」


莉奈りな

「待って、待って、でも、話を聞いたら、尚更心配になってきた。」

「あたし、1時間も通して走れないかも、、、。」

「あたしは、みんなの足を引っ張ることになるのかも。

運動は、、、、ほんと、苦手なの。」


萌音もね

「私も、できるか心配。」


莉奈りな

萌音もねちゃんも私と同類よね。インドア派だもんね。】


武佐士むさし

「それで、今日、前日に打ち合わせをしたかったんだ。

対策があるんだよ。」


「さあ、これからをしまーす。」

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