第さん話 グルメかダイエットか
「ねぇねぇ、旅の楽しみと言ったら、」
「グルメでしょう!」
「食いしん坊だよねぇ。」
「わたしも賛成。」
「地元の名物とか。」
「では、AIに聞いてみよう。」
「目的地周辺のグルメは、、、。」
「なになに、クレープ屋さん、ういろう屋さん、シュークリーム屋さん、、、、
なんか、スイーツが多いね。」
「スマホ覗くなよ、
「なによ、ケチね。」
「うん、うん、スイーツ尽くしもいいよね。」
「でも、ちょっとカロリーオーバーが心配。」
「でも、サイクリングって、すごくカロリー消費するから、
少し食べすぎても大丈夫だよ。」
「それ、ほんとう!?」
「ほんと、本当。
ロードレースの選手は、1日に8,000キロカロリーとか消費するよ。」
「その数字、おかしいよ。
成人男性の平均的な摂取カロリーは、1日に2,200キロカロリーだって。」
【
「そうだよ。だからツール・ド・フランスとか、
レース中には、高カロリー食を食べながら走るんだよ。」
「あっ、動画で見たことある。
走りながら食料を受け取って、背中のポケットに突っ込んでた。」
「なーんだ、ゲーム実況ばかりかと思ったら、
いいもの見てるじゃん。」
「見直したか、
俺は、広く深く知識をあつめて、
いつかビーチューバーとしてデビューするんだ。」
「配信者で成功する人なんて、ほんの、ほんの、ひと握りだよ。
【
「へへぇんだ!サインが欲しいなら、今のうちだよ。」
【
「お前のサインなんか、いらんよぉ!」
【
「ねぇ、ねぇ、ねぇ!消費カロリー、
サイクリングは、1時間あたり約500キロカロリーだって。
ランニングだと、約550キロカロリー。」
一同
「へーえ。」
【みんなが注目。
「ベスト
第3位、水泳は、約600。
第2位、縄跳び、約650。、、、」
「だ、第1位は!?」
【みんなが注目。
「だ、第1位は、階段ランニング、約800キロカロリー!」
「か、階段ランニング!?」
「しんどそー。」
「やりたくねー。」
「なぁんだ、自転車、大したことないじゃん。」
「自転車がすごいのは、ここからだよ。」
【
「サイクリングも、『ヒルクライム』って言って、
階段登り的なのがあるんだよ。」
「それ知ってる。富士山登るヤツだよね。」
「渋峠を走るアニメ見たことある。」
「通だね、
渋峠は、国道最高地点だよ。標高は2,000メートル以上あるよ。」
「まあ、自転車は、上り坂か平地か、向かい風か追い風か、
のんびり走るかガシガシ踏むか、
条件が変われば消費カロリーも変わるよ。」
「500キロカロリー、って言うのは、
平地ののんびりサイクリングだな、きっと。今回みたいな。」
「走り方次第なのね。」
「でもね、自転車がさらにすごいのは、ここからだよ。」
【まだハードル上げるのね。】
「サイクリングってさ、1時間2時間ぶっ通しでしても、
結構いけるんだよ、バテることなく。」
「えー、それは
【
「そんなことないよ。
自分のペースさえを守れば、
結構、ぶっ通しで長い時間走れちゃうんだよ。」
「縄跳びや階段ランニングで、1時間ぶっ通し、って、
絶対無理でしょ!」
「スタミナ切れ、よりも
続けられなくなるよ。」
「その点、自転車は体に優しい。
体重の負担が一箇所に集中しないから。」
「そうか、実際の運動時間も考えたら、
自転車は確実に大きな消費カロリーになるのね。」
「今回も片道4時間の予定だっけ。」
「AIの解答は、1時間あたりの消費カロリーだったもんね。」
「AIを使いこなすには、そう言った条件も含めて、
うまい回答を引き出す、
質問文にも、ひと工夫が必要だ、って親父が言ったいたよ。」
「そうか、国語力が問われるのね。」
「、、、そうか、掛け算すればいいんだ。
【ワンテンポ遅れてるよ、
「頭いいね、
【あーーーウィンクしたよ、
「ば、バカにするな、
「フルネームありがとう、シロイ・ライトくん!」
「
「待って、待って、でも、話を聞いたら、尚更心配になってきた。」
「あたし、1時間も通して走れないかも、、、。」
「あたしは、みんなの足を引っ張ることになるのかも。
運動は、、、、ほんと、苦手なの。」
「私も、できるか心配。」
【
「それで、今日、前日に打ち合わせをしたかったんだ。
対策があるんだよ。」
「さあ、これからポジション出しをしまーす。」
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