第に話 前日の打ち合わせ
【お昼過ぎて公園に着いたら、もうみんな揃ってるね。】
「
「ゴメン、お待たせ。」
【でも、時間通りだよ、
「みんな、またAIばかりなんだもん。」
【スマホでサイクリングの心構えを調べていたのね。
ひとりだけ持っていない
肩身が狭かったね。】
「ねぇ、初心者には平均時速15キロがいいんだって。どう思う?」
【
「えーーーっと、全然想像できない。」
「ほら、そこの道路標識見て。40、って書いてあるよ。
、、、、そう言うことだよ。」
【れれ?どういうこと?】
「アホか!意味ないわ!」
【
「だって、車が40キロだから、自転車でも15キロ楽勝じゃね!
頑張ったら20キロぐらいいけるんじゃね!」
「平均速度20キロって、結構キツイよ。
今回の目的地まで、距離は大体片道40キロ弱。
親父は2時間かからないらしいが、
子供なら4時間ぐらいみておけ、って言っていたぞ。」
【そう言えば、
ロードバイクだったよな。確か。】
「それって、距離が40キロで4時間だから、、、
時速10キロじゃん。」
「すごーい。計算合ってるぅ。」
【
「当たり前だろ。俺は天才だから。」
「算数だけね。」
【またまたツッこんだ。】
「うっさいわ!」
「だけど10キロって、おじさん、俺らを舐めてるんじゃないの!?」
「俺、ロードバイク借りて、頑張っても時速30キロだった。
それも、せいぜい5分しか
長距離を完走するには、時速15キロって、妥当だと思う。
休憩時間も入れたら、4時間かかるのも、その通りだと思う。」
【論理的だ。
「じゃあ、朝8時出発で、ちょうどお昼時に、目的地ね。」
【
「それだと、お昼休み終えて、
午後1時に出発すると、帰宅予定は夕方5時。
日没は6時くらいだから、明るいうちに帰れるね。」
「でも、念のため、
ちゃんとライトが
【
【みんな一斉に自分の自転車の点検始めたよ。】
【私のはママチャリ。
暗くなると自動で点灯するヤツだから、明るい時は
点検のしようがないよね。】
「ちょっと貸して。」
【
ハンドルを持ち上げて、タイヤを浮かせて、どうするの?
タイヤをこじって、回してる、どうするの?
どうするの?】
「あっ、
【明るい昼間なのにどうして点くの?】
「よし、問題なし。」
「すごい!
「ライトの下側に明るさを感知するセンサーの窓があるんだよ。
そこを手で覆って暗くしたから、夜になったと勘違いするんだ。」
「すごい!AIを
「これ、AIなんて大袈裟な装置じゃないよ。」
「そうなのぉ。」
【そうか、
「あれ、おかしいな、
【慌ててるね、
「インジケーターすら
(スイッチの操作音)パチン、パチン
「
【ライトは正しいのライトね。
「
【
「
【そっか。
ハンドルの上に
「うん、帰ったらやっとく。」
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