第4話 戦禍、成果、秋、冬、攻撃
先鋒軍将軍セシンの蛇行飛行、純粋に制空権を握るとは、国々に対し、圧力をかける長所と、切り札を示す短所を兼ねた。
ラーク王国は南砂漠地帯、東に蛮族の森、北の中央に霊峰、難しい地理を大前提に対立下の対岸の火事の国の上空を蛇行飛行、様々な考え方も、現実の脅威となると話は別。
「制空権の蛇行飛行ルートは済みました」
「水軍の甲板は足りたかい?」
「やや足りませんでした。舞踏会のお土産の縁で、漁船を借りてから」
「なるほど、この形に妥協案を出すと思う」
2か国は空軍の蛇行飛行ルート回避に妥協案を外交に提示、また小国群は天馬騎兵部隊を維持する力がない為に、北の国に手を組まないかと提案。
北の国から使者の返答、2か国は外交的な妥協案、北の国は雪国と女王の国。
「我がスノーシュー女王国は、北の中央に霊峰を境に、南に干渉しない政策を取りました」
「なるほど」
「軍事力も高いラーク王国と争うのは得策ではない、内乱の国は避けたい、小国群は霊峰を境に北にある形に経由した交易を望みたい」
「わかりました」
大乱はなく、外交的な妥協案の詰めが交渉に進む。
ラーク王国の安泰がある中、とある貴族が蒸気機関車と魔力式大砲を組み合わせた列車砲を計画。
「また列車砲ですか、あれって凄い無駄遣いなんですよね。そもそもに制空権どうするやら」
「そりゃもちろん、つけるしかないね」
「はい。すると空軍が護衛する意味はないですし、何に使うですかね。あんな鉄屑」
列車砲の弱点が空軍、また天馬騎兵部隊の火炎瓶攻撃を受けたら燃えて焼け落ちる。
「軍事力をわかってないですかね」
「じゃあ、当たるかな?」
「列車砲がどうやって観測するです?」
視界外射程距離、この弾道を説明、大将軍バニカが困って質問した。
「軍事力として、何故不要なのだ?」
「列車砲単位の火炎瓶が有効だからです」
悩む大将軍バニカ、だが同じ位の火炎瓶攻撃が有効と水軍提督ユーカは判断した。
「水軍提督として、列車砲単位の火炎瓶が有効です」
「じゃあが、鉄道を利用した兵器として、せめて予算案の補助はできんかの」
「そうですね。金の補助ではないのですが、国債を渡し、担保に資金調達が可能に」
「まるで、借金が借金を回し、雪だるまが転がるみたいに膨れ上がる赤字」
「造幣局が解決します」
この他に紙幣に移す為替もちらほら、地下世界最大級内海北部ラーク王国、対岸の火事のセルム王国、内乱のアミト王国。
「列車砲より、空軍の火炎瓶か、わしは古いのかの」
「陸軍としては嬉しいも、列車砲は時代錯誤の欠陥品なんです。実戦配備なんてあり得ない」
兵器を説明、列車砲を動かす毎回の維持費、巨大な砲身を動かす毎回の維持費、この大金に水軍、空軍からはあり得ない、先鋒軍将軍セシンからは陸軍以外に恩恵がないとダメ出し。
老将のガニテン、大将軍バニカは列車砲を支援する形、この欠陥品は理論上の仮想RPGに、観測する為に部隊を出すしかない、着弾は理論上に10km先、地平線が3個近く、この観測する部隊が仮想RPGを解く。
「列車砲では解けんよ」
仮想RPGの空軍は飛行場から離陸、火炎瓶を左右対称に持つ形に投下コースに乗った地上攻撃中の天馬騎兵部隊に勝てない。
「難しいかと、あれは思わぬ故障に馬鹿げた維持費を払う、金の箱です」
列車砲を作る貴族は意地、水軍は空軍を載せる甲板の大きいガレーを建造しており、この仮想RPGに高い戦果を出す。
「つまり、魔力式大砲だと、一発を撃つ毎回に空を退かし、装填し、10km先を叩く、この観測する部隊が三重に必要、また列車砲はレールが限界、対した空軍は飛行なので、弱点が薄いのです」
「だが要塞に効く」
「バニカ大将軍、一番近い要塞は霊峰を背にした北のスノーシュー女王国の霊峰要塞位です」
「うーん。どうもわからん、大型の大砲が何故無駄なのだ?」
「列車砲の稼働率を聞きますか?」
「いや、あれは」
「列車砲は物凄く困る仕組みで、費用対効果を度外視した金の箱です」
古参の二人は使えると思うも、本隊の将軍ガゼルは列車砲とセットは猛反対、列車砲は目立ちすぎると拒否した。
国王タミルは仮想RPGを幾ら解いても、列車砲が活躍する作戦がない、戦略上に勝てない、また列車砲はレールが限界、空軍は迅速に侵攻できる。
「バニカ大将軍、仮想RPGを問う」
活躍する作戦の立案、戦略上に唯一無二のアミト王国、戦略上にここ専用、内乱の二大勢力に使う作戦がない、戦略上に統一された時代に列車砲は旧式化する、戦略上に仮想RPGが解けない。
「ない」
「私も作戦を考えたが、戦略上に一発に場所がバレる、すると敵は浸透すると思う、すると列車砲は逃げるしかない」
理論上、軍事上の価値がない列車砲、また列車砲の大砲を撃つ魔法使い部隊を用意すると言う力業に、軍事上にこれ程に無意味な新兵器はなかった。
「レイモンド侯爵は意地か」
代わりに民衆には浸透し、列車砲は独り歩き、戦略上、軍事上、理論上に無意味な新兵器の為に、代わりに水軍の空母建造費に回したら早い。
レイモンド侯爵は意地に400㎜列車砲を完成させようとする。
水軍は空母主義、空軍は天馬主義、先鋒軍は変わらない、陸軍は時代に合わせた保護色。
「カメレオンと言う生物が周辺の色彩に合わせた保護色を展開し、天敵に発見されにくいようにしたのが、保護色です」
生物学の話、陸軍、水軍、空軍、先鋒軍は必死に考えた、水軍は目立つ保護色、陸軍は目立たない保護色、空軍は目立たない保護色、先鋒軍は目立たない保護色。
この仮想RPGとカメレオンの保護色はスノーシュー女王国に提供され、この戦いが始まる。
問題はスノーシュー女王国は陸軍と河川等の水軍しかない、この為に発見されにくい保護色と目立つ保護色は争い。
またラーク王国の保護色戦略、このカラーのデザインに統一し、槍歩兵部隊の槍を長い5m化、弓兵部隊の弓を和弓化、騎兵部隊にランスを採用、この形に様々に運用中。
内乱のアミト王国内のアミト王国国王の第一王子と国王の弟の争いは、お互いにぶつかり、また列車砲より、上空を蛇行飛行する天馬騎兵部隊を恐れた。
列車砲のテスト、一発を発射、観測部隊が出撃、この修正中に列車砲が故障、テスト中に故障と載る。
レイモンド侯爵は諦めない、また様々に計算した為に発見されにくい保護色の観測部隊が出撃。
この修正後の一発、着弾を観測、また修正、また一発、この修正中に故障。
レイモンド侯爵は諦めない、この戦いの規模の割りに、命中精度が低い、三発中、ターゲットを壊した弾がない。
修正を八回に繰り返し、ターゲットに命中、重い沈黙、命中精度は一割と少し。
テスト中の天馬騎兵部隊、ターゲットの上空から投下コースに乗った地上攻撃が命中。
命中精度は10割、レイモンド侯爵は敗けを認めた。
この内容に稼働率は低く、命中率は低く、威力は高く、射程距離は長い分に観測部隊が必要で、より一発を撃つ資金が困る。
空軍と先鋒軍は同じ、この為にひたすらに発見されにくい保護色を追求。
また天馬騎兵部隊を兼ねた先鋒軍は防具を前方に集中、足軽みたいな和風に仕上がる、目立たない保護色を追求した結果、伏せたままなら地平線の視界2kmも誤魔化せた。
ラーク王国は南の対岸の火事のセルム王国、東のアミト王国の2か国が仮想RPGの先。
「タミル国王陛下、実は東のアミト王国より、難民が押し寄せてます」
「すると食事、水、衣類、靴下、靴、鞄、帽子、フード付きマント、枕、他は?」
「薬、警備の部隊、また国旗の近いヵ所に難民キャンプを作る形に保留、無難かと」
「すると先鋒軍かな?」
「そうなります」
先鋒軍が出撃、難民キャンプを作る形、ひたすらにテントを作る。
難民は保留、難民キャンプに入れて、一時的に安泰、ユミトリテヲは即女性を隔離、男性は難民キャンプ。
「厄介者だわ。内乱が終わるまで居座る気よ」
「満足したら、酒と女って主張しない善い子達と信じてる」
一応はアミト王国の国民、ラーク王国の国民ではない、またアミト王国と停戦中のラーク王国は難民を受け入れる理由がない。
「天馬騎兵部隊はダイヤウルフを放て」
飼い慣らした魔獣ダイヤウルフを放つ、ラーク王国の先鋒軍は特殊技能を多く持つ本来は近衛に配属される精鋭しかいない。
「さて、名簿式だが」
二つの難民キャンプを名簿式に登録、この似たり寄ったりと調整、男性と女性の間はダイヤウルフの群れ。
「この仕事、魘されるな」
「ラーク王国は困るわよ。アミト王国の国民を勝手に管理したって、大義名分と言ってもいいわ、口実に利用されるのが落ちよ」
「スノーシュー女王国に連絡」
国王タミルはスノーシュー女王国に連絡は許してる、ラーク王国はスノーシュー女王国の友好国を維持する予定だから。
スノーシュー女王国は困る、南の国民は出来ないと即答、この為にスノーシュー女王国はラーク王国の難民キャンプに輸送する手筈となる。
「さて、一人一人、尋問だ」
難民はラーク王国の国境を不法侵入した密入国者達を兼ねる、大臣達は状況が不味いと判断し、セシンに連絡、後から老将のガニテンと直部隊が到着。
「これはガニテン将軍、難民キャンプはこちらの名簿式の記録に」
「宰相から厳命だ、中にいれるなと」
「国境の緩衝地帯に設置しましたし、近くは蛮族の森ですかね」
「ふむ。アミト王国は困るな」
「スノーシュー女王国からは輸送すると」
「仕方ない、あそこは北政策だからな」
「問題は魔獣ダイヤウルフを初期は恐れる、慣れたら迂回して女性の難民キャンプに紛れる」
ビーストテイマーを兼ねる先鋒軍は、軍事上でもかなりの戦力を誇る、本隊は魔獣ダイヤウルフの群れと呼ばれた。
「宰相からだ。この地に子を作らせるな」
「問題は次の難民は?」
「仕方ない、だがレイモンド侯爵の列車砲ではないが、先鋒軍は特殊過ぎる」
兵士、弓兵、騎兵、ビーストテイマー、水兵、狩人、漁師、斥候、騎射、水泳を持つ本来は新米位しかいなかったが、天馬騎兵部隊は地上部隊に対した護衛とした魔獣ダイヤウルフを随伴もビーストテイマー故に許可されてる。
「サモンリリス」
喚ばれたリリス。
セシンが説明、軍事上の特殊部隊の先鋒軍と、難民キャンプの二つ、このリリスは女性の難民キャンプに向かう。
「仕方ない、天馬騎兵の騎兵部隊、散開し、国境周辺の難民を誘導せよ」
この離陸と女性の難民キャンプ内にリリスが説明、原始の悪魔女性にセシンが召喚を極めたマスターと知られた。
「ひとまずは沈静化、大人しくしていればいいが」
「単なる難民とは思わないけど」
「間違いない、紛れてる」
暗殺者の集団、また諜報機関の集団、破壊工作の集団、様々に警戒中の先鋒軍とガニテン将軍直部隊。
「問題は中間に魔獣ダイヤウルフの群れ、天馬騎兵は上空、すると地上部隊のこちらか」
「暗殺者か」
「おそらく、ですが、難民を虐げるのは気が引けますし、善くも悪くも現状維持でしょうか」
「確かに、後方の開拓地を外し、他の場所と言えば」
「砂漠地帯の狭間でしょうか」
「そうなるの、軍人の多くが困るな、これでは負担が増す」
「セルム王国に支援を要請しては?」
「けちなセルムか、ふむ」
セルム王国に支援の要請、だが物資は最安値のジャガイモを大量に渡した。
ジャガイモを調理する料理人、セシンがよくたべるキッシュに作り替え、難民に出す。
リリス、ユミトリテヲが女性の難民キャンプを制御してる、代わりに男性の難民キャンプを制御してるのはセシンと先鋒軍、老将のガニテンと直部隊は関所を作る。
「ジャガイモか」
このジャガイモに関税免税を国王タミルに陳情、セルムからジャガイモを大量に輸入。
「厳密な新兵器が列車砲ですからね」
「あれの、大金の割りにまともに当たるのは一発とはの」
「列車砲に王都攻撃しても、空軍の地上攻撃に勝てません」
「まあの、レイモンド侯爵が意地に造り上げた欠陥品じゃな」
普通に造り上げた列車砲は脅威となる地上目標がない、またレールと10kmでは足りない。
空軍を兼ねた先鋒軍は防具は軽め、代わりに魔力付与に+1をしたマジックアイテム。
「列車砲、大将軍バニカ閣下が期待した割りに出なかった、また実働部隊と組織的な兵站は難しい問題、我々の世代では」
「確かに、兵站が叶うなら有効性もあがるが、故障率が高過ぎる」
「扱えないとなるわけです」
尋問と罪状が密入国、この為にスノーシュー女王国から輸送された難民、またラーク王国の国境周辺に密入国した難民。
「列車砲を置きますか?」
「あれか、もう使えんしの」
「偽物位の価値はあるかと」
列車砲、この400㎜列車砲は欠陥品の為に国境周辺のレールに破棄された。
軍人達は複雑な心境に新兵器をみる、掛かった金額の火炎瓶が有効性を持つので、残念な心境を持つ。
「冒険者カンパニーに要請し、巡回を依頼します」
冒険者カンパニーに要請、巡回隊が編成され、二つの難民キャンプを見学。
難民は増える一方、豊富なジャガイモが支えた。
ラーク王国はパンと米の二重食文化圏、セルム王国が米の食文化圏、北の対岸はパンの食文化圏、この接した長い交易が二重食文化圏にした。
破棄された列車砲は大砲を外し、国境の関所に設置、列車砲は軍用貨物列車となり、陸軍が採用。
内乱が決戦の2回目を挟み、戦力の補充期間、この他に難民キャンプの男性達を徴兵、この形に片方の難民キャンプは沈静化。
リリス、ユミトリテヲは女性の難民キャンプを制御し、この崩壊を防ぐ。
「軍用貨物列車は速い、この400㎜魔力式大砲を外すと高性能か」
この形に難民キャンプは沈静化、巡回隊が見回り、この暮らしに役立つ助言を提供した。
冬場の難民キャンプ、雪が積もる、この除雪作業は難民キャンプの作業。
「一応ではあるが、難民キャンプ用の軽作業を提供する、多少の給与はある」
軽作業は木工の手仕事、靴べらを毎日に生産、ラーク王国内に売る、現金化して渡す。
木工の手仕事に慣れたら、革製品の手仕事の昇格、革製品に慣れたら、他の作業をする。
内乱は悲惨なんだが、国民は他力本願で、あまり主体性がない。
またセシンと村から仕官した若者達は先鋒軍に配属された後。
「キッシュが上手いだけど、冷えたキッシュはかたいな」
ジャガイモが支えた毎回、アミト王国の内乱は王弟が暗殺され、第一王子が事故死、内乱は終結に見られたが、貴族社会の群雄割拠が始まり、疲れた国民は終戦記念日を願う。
「ガニテン将軍、大砲をアミト王国の群雄割拠に渡しますか?」
「そうじゃの、渡すか」
ラーク王国はアミト王国の内乱にうんざり、スノーシュー女王国、セルム王国もうんざり、ラーク王国が主体となり、難民キャンプは冒険者カンパニーの管轄に任され、先鋒軍はアミト王国の群雄割拠に攻撃を開始。
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